「パプリカ」が『韓国産』だらけな理由〜なぜ多い？【考察】

こんにちは、ぷんおです。

本日は、スーパーでやたら見かける『韓国産』パプリカのお話で〜す。

気になってる人、多いと思いますのでパパッと解決しちゃいましょう！

オランダからやってきたパプリカ
韓国がパプリカ栽培をはじめた理由
韓国パプリカの生産現場
なぜ日本産パプリカは少ない？
韓国産パプリカは安全なのか？
ぷんおの豆知識
まとめ&感想

オランダからやってきたパプリカ

1993年、オランダからの農産品輸入が解禁となり、日本で馴染みのない「パプリカ」が流通するようになりました。

〜この頃って確かにパプリカって高級食材でしたよね。

で、1999年あたりまでは、ニュージーランドやその他の国からの輸入もありましたが、オランダが独占状態。

それが2001年からガラリと変わり国内消費が急激に伸びていきます。

その要因は、、、

『韓国産』激増！

下記、独立行政法人農畜産業振興機構さんから引用グラフを御覧ください。

す、すごい。

（引用元：パプリカ生産の実態と課題および現場労務管理ソフトの開発-2017年9月）

韓国がパプリカ栽培をはじめた理由

1994年、大韓航空が機内食に使う目的で済州島で栽培したのが韓国パプリカはじまり。

その後1996年、政府の輸出農業育成事業としてパプリカを採択。

グローバル農業（輸出目的）っていうやつです。

日本に向けてなにか良い農作物はないかと検討していく中で、日本が圧倒的に輸出に頼っているパプリカに着目したそうです。

1999年、試験的に日本市場へ輸出を行い、2000年には商業ベースで輸出を開始。

オランダやニュージーランドから輸入するより輸送費も日数もかからないし、鮮度も保たれる。

輸入量が増加すればコストも下がるので、あっという間に日本全国で売られるようになったというわけです。

今では日本のパプリカのほとんどが韓国産という状態。
（日本向け輸出野菜の半分はパプリカ。キムチより多い！）

韓国パプリカの生産現場

当初よりオランダ型の栽培施設とシステムを導入。

大規模なガラス温室を採用。（費用はウルグアイ・ラウンドの長期・低利融資も活用したらしい）

栽培方法は溶液栽培（土を使わずに肥料を水に溶かした培養液によって作物を栽培する栽培）で、温度はコンピューター管理。

生産は2つに分け、冬春は比較的温暖な慶尚南道。夏秋は東北部に位置する江原道。国内生産の6割がこの地域となる。

当初、輸出向けの野菜であったが、近年は韓国内の国内消費もぐんと伸びている。

なぜ日本産パプリカは少ない？

答えは簡単で元々食べる習慣がなかった。
新規事業参入に当たって施設投資に巨額の費用がかかる。

この2点と考えます。

下記、北海道釧路市では、地域や企業の出資を受けてプロジェクトを組んで生産に取り組んでいるようです。

👇北海道釧路市㈱北海道サラダパプリカの事例
パプリカ栽培事業に共同参画〜（株）北海道サラダパプリカに出資〜 | 富士電機

〜富士電機㈱、清水建設㈱、ウシオ電機㈱の3社で最新技術で運営を行っており、その他数社が出資しているようです。

👇㈱北海道サラダパプリカ HP（今どきFacebook笑）
https://www.facebook.com/hspfcbkp/
※画像転載禁止なので北海道農政事務所のHPから画像引用します。

すごーい規模ですね。

韓国産パプリカは安全なのか？

以下、独立行政法人農畜産業振興機構のHP引用です。

安全性と品質の確保のための取組

韓国では、輸出先国の信頼確保などのため、トレーサビリティ機能を持った「輸出ID」を輸出会社に付与しています。輸出IDでは、農家名、生産地域、輸出会社などの情報を識別することができます。また、韓国のパプリカ農家が輸出する場合、国の職員の農薬検査や、各輸出会社での農薬検査を受ける必要があります。これらの韓国における検査や日本の検疫所で食品検査基準値を超える農薬などが検出されると、日本への輸出ができなくなるため、農家は細心の注意を払い、日頃から農薬の管理や使用量・回数の徹底を図っています。

・・・安心安全なものを生産するというよりは、日本の農薬検査に引っかからないようにするっていうスタンス？

基準を超えないギリギリの農薬ぶん撒いているかもしれませんね笑
（2015年に残留農薬の記事がありましたが以降みあたりませんでした）

インスタントラーメン、キムチなど数々の食品事件。そして発がん性物質が入ったコスメ事件、、、

みなさまそれぞれ価値観があるかと思いますが、国産のパプリカもスーパーでコンスタントに並ぶようになりましたので、一度手に取ってカゴに入れてみるのもいいと思いますよ！