日感アルダ

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韓国映画「チスル」感想&時代背景〜韓国国家誕生前に起こった済州4・3事件

こんにちは、ぷんおです。

本日は韓国の南にある済州島で起こった『済州4・3事件』を題材とした「チスル」の感想です。

「チスル」は済州島の方言でじゃがいも。

基本情報

原題:「지슬 - 끝나지 않은 세월2」
公開:2013年3月
監督:オ・ミヨル
出演:ヤン・ジョンウォン、イ・ギョンジュン、ソン・ミンチョル、ホン・サンピョ、ムン・ソクポン、パク・スンドン、カン・ヒ他

作品を観るには?

楽天TVでレンタル可能となっています。

戦後から国家樹立の空白の3年間

1945年8月15日、第二次世界大戦終結

日本から開放された朝鮮半島は、呂運亨が「朝鮮建国準備委員会」(建準)を設置。朝鮮総督府から行政権の事実上の移譲を受け、建国宣言を行ったが(この閣僚名簿には金日成と李承晩が含まれていた)委員会内で独立の方針を巡って右派(民族主義者)と左派(共産主義者)が対立混乱。

結局、米国とソ連は政府承認を行わず、米国は軍政実施を宣言。終戦ソ連が占領していた38度戦以北と、在朝鮮米軍陸軍司令部軍政庁が統治してる南に分かれ、共産主義国家と資本主義国家の樹立に向けて進んでいった。

この3年間の混乱時期、国家樹立前の米国軍政下で起こったのが「済州4・3事件」です。

「済州4・3事件」とは?

1947年3月1日に三・一運動の記念式典に島民30万人の3分の1が参加したことが発端。

このときデモが起こり全然関係のない6人が警官の発砲で死亡。これを期に米国軍政の世に反対する考えの人たち(南朝鮮労働党共産主義者の関与といわれている)、それに賛同する島民が出てきて、それを鎮圧するために軍や警察などの反共の人たちが関係のない島民を大虐殺したという事件。

済州島四・三事件 - Wikipedia

韓国映画「チスル」の内容はシンプルで残酷

作品冒頭字幕。

米国と韓国政府軍は、海岸線5km以内の中山間地域の島民を敵とみなし無条件に射殺せよとの命令を下した。いわゆる焦士作戦のはじまりだった。

ある日突然舞ってきたお触れ書。識字率の低かった人々はこの字を読むのがやっと。
「海から5km以内にいる人は敵とみなし殺す」
この言葉で島民たちは避難を開始するが、敵とみなされる意味がわからない。

洞窟に身を隠した人々は、最初は割とのんきな感じで手持ちの銃を自慢したり、ふかした芋を持ち寄って世間話などをしているのですが、たわいのない飼っている豚の心配が、だんだんと離れている家族や生きること自体の深刻な心配と化し、殺戮の気配が身近に迫っていくうちに追い詰められていきます。

ぷんおの感想

日本が戦争に負け、異なる政治イデオロギーの米国とソ連に真っ二つに切り離された朝鮮民族

国家樹立前の混乱期、しかも済州島という土地柄。

ここまで残虐な殺戮が起こった背景には様々な要素(群集心理含め)があったかと思われます。

どういう指示と理由付けのもとこんな殺戮行為がなされたのか未だに解明説明されてないのも気になります。

今日はこの辺にして、後日追記していきたいと思います。