日感アルダ

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映画『クヒオ大佐』を観た〜なぜ人は「国際ロマンス詐欺」に騙されるのか?【傾向と対策&体験談】騙されたふり

ヤッホー!!!U^ェ^U

ちょっと色々あってアイスブレイク的に過去に観た映画『クヒオ大佐』の余韻とともに「ロマンス詐欺」の話をしていきたいと思います。

作品はこちら👇

作品の出来的には至って普通すぎて感想を書くまでもないのですが、大昔、クヒオみたいに全身真っ白の帽子と制服にアタッシュケースを持った自称パイロットにナンパされた時のなんとも言い難い「非現実感」をふと思い出したのと、最近被害が急上昇している「ロマンス詐欺被害」と原理が一緒なのと、私自身もTwitterで百垢以上の怪しいアカウントとやり取りしてきたのでそのことについても書いていきたいと思います。

最近は「宇宙ロマンス詐欺」なるニセ宇宙飛行士に騙されるケースもあるようです。

それでは元気に行ってみよう!

ロマンス詐欺の世界事情

個人的に推せる資料は『JAPAN PI』という探偵会社さんのサイト(リンク⇒コチラクリック『数字で見るロマンス詐欺の実態』)です。

いかに日本人が騙されているかということがわかると思います。

またこのサイトには、ロマンス詐欺を仕掛けてくる相手の国の居住国が一発で(視覚的に)わかるようなデータが載っているので、騙されてるかも?の人は我にかえるかもしれません。

定番の設定

前述の宇宙飛行士は稀ですが、大体の設定は「軍関係者」「医師(軍医)」「資産家」「投資家」「船長(軍艦、掘削船)」など。

展開としては、自分には日本の血が混ざっている⇒日本との縁匂わせ⇒軍の生活が大変&妻に先立たれた、子供が寄宿舎にいる等⇒日本に移住したい(家を購入したい、日本に親戚がいて事業をはじめたい等)からの「口座にお金を振り込んでくれ」の俗にいう古くからある『ナイジェリア詐欺』(Wikipediaナイジェリアの手紙

その他に、セレブな生活ぶりと高級外車やブランド物をアピールするアジア系(中国なんだか台湾なんだか韓国なんだかカオス状態)からの仮想通貨への誘導があります。(これらはInstagram、出会い系アプリが主流)

アカウントのアイコンやアップされている写真は、前述のセレブ感の他に「肉体美」や「ビジュアル(お顔)」アピール。

言語は、翻訳日本語、中国語、英語、韓国語ですが、ハングル率は低い印象です。

会話のゴールは、投資や資産運用、仮想通貨の類です。

(もちろん画像は実在する人物の無断転用)

接触方法は様々

FacebookTwitterはもうクラッシック過ぎて今では減少傾向ですが、まだまだ活動しているアカウントは現存します。(アイコンが動物や草花、国旗系)

最近は、インスタや出会い系(Tinder、韓国のMEEFFなど)、婚活アプリ(最近審査厳しい感)が主流のようなのですが、ここで特記しておきたいのが『語学系アプリ』!

その国の語学を学びたい人同士でフォローする感じのやつです。

最近観察している中で、これが一番詐欺のポテンシャルが高いと感じています。

境遇への同情でもなく、特にリッチでもなく、ビジュアルも至って普通なので判別がつきづらいです。

学びという知的好奇心にスルッと入り込んでくるので油断できません。

アプリ使っている方、交流が深まる前に今一度客観的になってみてください。

リアルな対面でも、ネットワークビジネスや宗教勧誘が蔓延している今の世の中。それを考えればいかに危険度が高いか気づいていただけると思います。

なぜ簡単にLINEを教える?

詐欺師と思しき人々はSNSやアプリで短めな会話をした後、大体が『LINE』に会話の場を移すよう要求してきます。(ナイジェリア系は、Googleチャット、ハングアウトなど米国系のもの)

ここで疑問!

電話番号以上に日常使いしている大切なアカウント(個人情報)を、なぜ知らない人にそう簡単に教えてしまうのですか???

普通にヤバくないですか?

見知らぬ相手に常用しているアカウント(LINEもメール等も全て)を教える前に下記の2つを試みることをおすすめします。

  1. SNSのDMやアプリのチャットスペースでの会話継続を要望してみる。
    2〜3回の会話(ナイジェ系詐欺の定番例:自己紹介⇒あなたの居住地、年齢、職業、家族、財産状況等のヒアリング)のやりとりの後、相手はすぐに外部へ会話の場を持って行きたがります
    特に出会い系アプリの多くは男性側は有料課金。それを理由に移動を急かされることもありますが、本当にあなたに好意があるなら、課金してでもアプリ内に留まるはずです。その前に、その位のお金を惜しむ相手とロマンスを楽しめるでしょうか?
    ◇この提案でほとんどの場合、相手からの積極的な会話は途絶えるかと思います。
  2. 会話先をTwitterに誘導する。
    Twitterは一番普及度が高いSNS。無料かつアカウント開設が容易で、DM機能も割と使いやすいです。それなのに応じてくれないということは、あなたのために時間や労力を割くのが面倒と言っていると同じと解釈すべきことかと思います。
    ◇この段階で99%終了するはずです。ちなみに中国本土はTwitterが基本利用禁止です。
    〜私の経験では、百以上の怪しいアカウントとの接触のうちTwitterに降りてきたのは3人いました。2人(日本人、マレーシア人)は、数回の会話で途絶えてしまい、ロマンス詐欺師だとは認定できませんでした。もうひとりは後述します。

この2つに対応してくれなければ「そのロマンスは本物ではない」と言っていいと思います。(特に女性の場合)

マジでホイホイ連絡先教えるのやめませんか?SNSの中でくらい高嶺の花でいましょうよ!

記憶に残るロマンス詐欺エピソード

◆GOOD兄さん

ロマンス詐欺っぽいアカウントとやり取りしたみなさんは「最初の男(ひと)」とのやりとりが忘れられず、ガチで固執している人を見かけます。

かくいう私も、その亡霊に取り憑かれています。

彼の名前は通称「GOOD兄さん」(元々〇〇good という名だった)。

👇イメージはこちら

この方、某鳥肌◯さんのアカウントにリプで金銭要求をしたのを未だに(3年前)そのままにしています笑

GOOD兄さんと私はDMでやり取りをしており仲良しでした。

兄さんは私に「いつか日本に行って goose bumps に会うのが夢だ」と熱く語っておりました。

ここまで個人的な趣味を書いてきた人は、百垢中ただひとりです。

この方はおそらく日本に居住している人で(振込先がセブン銀行)バックに日本語が堪能な人がいるのでは?との印象でした。(当時使っていた私のアカウントはなぜか凍結されています)

◆7人のキアヌ・リーブス

これは実際に被害者が出ているようです。

騙された人には申し訳ないのですが、相手がキアヌとか富豪とかイケメンでも、前述の1.2.の論理でいけば、SNSの機能内で会話がとどまるわけで、相手と自分だけの閉鎖的環境に持ち込まず客観的でいられ被害が防げたかもしれません。

SNSの機能内の会話(TwitterのDMなど)は、入力に手間がかかり、フォロワーとの連絡が容易なので、詐欺師と思しき人はそこでの会話を絶対に拒みます。

私の場合は、この報道の遥か前にキアヌとやり取りをしていたところ、次から次へとキアヌからフォローがあり、結果7人になってしまいました(笑)

もちろんDM内以上の会話は断りましたのでGOOD兄さんとのような面白い会話には発展しませんでした。

◆孫剛との2年に渡る関係性

当初はJerryでしたが、本名は孫剛で中国人とのこと(最初は台湾人設定で次に林と名乗ってからの孫剛です)。Tinderでどのくらいの人数がTwitterに降りてきてくれるか検証をしていた期間(1ヶ月位)に唯一降臨してくれた相手です。

アカウント開設早々、ち◯こ動画が添付されてきてエロトークをし始め、その後パッタリとメッセージは送られてこなくなりましたが、こちらからメッセージを送り続けたらどうなるのか?とふと疑問に思い、送り続けてみたところ、なんと「既読」になるんですよ。

もう、2年以上この状態が続いています。

この期間に送られてきた相手からのメッセージは、前述の一方的なエロと、「お前は中国人か?」との私への疑い。(同業者と思われたようです)

その後も負けず、定期的に空や景色の写真を送ってみたり(スパムレベルで)労い(もちろんロマンス詐欺の仕事の)をかけたり、日本で詐欺に注意喚起がなされてる情報を教えたり、、、とかなりの月日が経ってから、ひと言「元気だ」というメッセージが送られてきたのが、9ヶ月前。その後、無言期間を経てまた既読がつき現在に至ります。

この2年以上の間、具体的金銭等の要求どころか会話がないので、詐欺師とは断定できませんが、私は自身のプロフ画像も、送信する生活の全ても拾い画像対応なので、著作権侵害してる私のほうがよっぽど悪人かもしれません。

結論。深追いしないこと

SNSを見ていると、騙された経験のある人や、ときめくエピソード(甘いやり取りなど)があった人が、なりすましアカウントの画像特定をしたり、詐欺師を懲らしめようと引っかかったフリをしてやり取りをしているのをよく見かけるのですが、一度騙された人は二次被害にあう可能性が高いです。(他の勧誘、解決弁護士の誘導含め)

よほど正義感があり、鋼のメンタルで活動時間がある方以外は、被害届けを出した後はもうそれでおしまい(高額な授業料)くらいの気持ちで、自ら解決しようというエネルギーを別のことに向けたほうが私は良いと考えます。

好奇心で騙されたフリをする人も見かけますが、単なる時間の無駄づかいでしかないのでお忙しい方にはおすすめしません。労力の割に取れ高(面白度)メッチャ低いです。

それでもロマンスしたい人へ

前述の1.2.で大体の相手は無反応になるのですが、相手の画像写真が自分好みでこちらから切り切れず、外部通話アプリで話したくなる場合があると思います。

その場合は、主で使っていない無料会話アプリ、「KakaoTalk」や「WeChat」などを互いにインストールする提案を持ちかけてみてください。

ほとんどの人が対応しないはずです、、、と言いたいところですが、対応してくれる人もいるのが事実です。

もしかするとそこから本当のロマンスがはじまるのかもしれませんが、経験談としては、過去「WeChat」で会話をした3人全員が、ち◯こ画像を送りつけてきてライブチャットで一緒に◯◯◯しようとの申請通知が鳴り止みませんでした(笑)

まとめ

SNSで実際に知り合い結婚をした方もいるので、ネット上のロマンスを全否定するということはできませんが、その多くの人は国内同士の繋がりです。

とはいえども、日本語を話せる人(設定も含め)からのお誘いも、もちろん安心はできず、ほとんどが、ネットワークビジネスや宗教勧誘、ホスト、ヤリモク、、、といった安定の布陣です。

そう簡単にいい(都合のいい)出会いなんてなかなかありませんよ。

〜ということで、本日をもってわたくしは3年間Twitterで実況しては消しを続けてきた『国際ロマンス詐欺っぽいアカウントウォッチ』を引退いたします!

リア友&SNSのフォロワーさん、いままで膨大なロマンスの数々をあたたかく見守ってくださりありがとうございました!

 

この人も印象深かった!銀座住まいのみずほ銀行勤務で日本人設定の中国人(笑)



<参考資料>

👇FBIのページ

👇米国政府の公式ウェブサイト