こんにちは。ぷんおです。
2023年3月、久々の韓国旅行で「ポシンタン」(犬肉鍋)を食べました。
本日はその感想や食べようと思った理由などを書いていきます。
- ソウル、ポシンタンの店を探す
- お店の中に入ってみる
- ポシンタン到着!
- いざ!ポシンタン
- 私の犬に対する思い
- 犬と昆虫、昆虫食べるほうが個人的にキモい
- ぷんおの感想
- 韓国のペット普及はごく最近
- 外圧で犬食を封じようとする金建希(尹大統領夫人)
ソウル、ポシンタンの店を探す
今回は韓国NAVERブログの記事&評価のみを参考にお店選びをしました。
幸いなことに高評価のお店が宿泊先の「鐘路3街」に専門店があることを確認。
名前は「유성집」(ユソンッチ)。場所は「서울특별시 종로구 낙원동 148」。
アプリ地図を頼りに訪れた時間は19時過ぎ。
店名の横にサチョルタン(四節湯)、サムゲタン(参鶏湯)と書かれておりました。
お店の中に入ってみる
写真の外観と同じように店内も清潔で落ち着いた感じ。
店内ホール担当はおばさん2名、厨房にはおじさん1名。
その他6〜7名のおじさま団体のお客様が賑やかに鍋らしきものをつついておりましたが、通常のおじさんたちよりランクが上っぽい感じの方々でした。
入店し立ったまま壁のメニューをじーっと見ていると「ポシンタン?」とおばさんに確認&念押しするような感じで話しかけられ、席に案内。
ポシンタンとビールをオーダーしました。
鍋を待っている間、キムチや青唐辛子(辛くない)などのおかず。そしてつけダレが運ばれてきました。
すりごま、ゴマ油、酢など肉の臭み&癖を消すようなアイテムがテーブルの上に揃えられ、おばさんから「(癖が強いと感じたら)酢、酢!」と何度も言われましたが、臭みのある羊肉などが大好きな私にはその必要はありませんでした。
ポシンタン到着!
見た目は一般的な韓国の鍋物よりも青菜が多い印象。
スープはとろみがあるため高温をキープしており、早く冷まし口に運ぶためにスプーンで鍋をややしばらくぐるぐる。
匂い自体は特になく(羊肉より全然匂いナシ)辛味もないが、肉の形態がちょっと独特な印象。
鶏肉のように皮の部分と肉の部分がハッキリしており、その間にコラーゲン?脂?的部分が見られる。なんとなく油揚げと構造が似てなくもない。
いざ!ポシンタン
やっとのことでスープを口に運ぶ。独特のまろやかさと深みのある味だ。
肝心のお肉はというと、皮っぽい部分の独特の歯ごたえと赤身のほどよい弾力で、コラーゲンなのか脂身なのか?(スープに脂は浮いていない記憶)その部分に深い旨味がある。
食用として丁寧に育て裁き、こうしてお鍋の素材となっている感じの味わいでした。
最初はゴマ油とすりごま、そして酢を入れたタレに漬けて食べておりましたが、途中から素材の美味しさの旨味に気づき、お肉とスープを存分に味わう。
が、しかし、独特のえづきが発生してきた!
食べながら「これは犬に対する罪悪感なのか?」と自問自答したのですが、どうやら青菜のエゴマの葉の風味が私には合わなかったようで、早速エゴマを鍋の隅によけてみる。
タレもつけず、もちろんキムチを入れて味変などせず、ただひたすらスープと肉を無心で食べる。
最終的に鍋に残ったのは隅に寄せられたエゴマとスプーンですくいきれなかったスープのみ。
食べ終えお会計の際、おばさんと奥のおじさんに思わず声を大に「今まで食べた韓国料理の中で一番美味しかったです!」とたどたどしい韓国語でお礼を言い店を後にしました。
おばさん2名もおじさんも嬉しそうでした。
私の犬に対する思い
愛玩動物としての犬しか知らない世代には、犬を食べるなんて受け入れることはできないのはよくわかります。
私自身も基本その考えなのですが、幼少期「野良犬」(本当に野生化してる状態。子犬を何匹も連れた親犬もいた)がウロウロ歩いていた環境だったので、犬=愛玩動物ではないという感覚も持ち合わせていました。
その頃、家で飼っていた犬は「犬ポスト」(別記事で書きます)から救出してきた子犬で、誰かが飼育していた犬を捨てたのか?誰かが野良犬の子どもを捕まえてポスト入れたのか?未だに謎な部分であります。
その頃の犬の飼育方法はというと、庭に小屋を作り餌を与え、散歩、、、と言いたいところですが、基本野放しの番犬的なものでした。
加え、近所に今でいうブリーダーを副業としている家があり、犬は野良犬や飼うものではなくて売るものなのだということも幼いながらに認識しました。
・・・野良犬や犬ポストの犬、売る犬はどこからやってきたのだろう?
そんなことを思いながら暮らしていたところ、道東の釧路駅でまた違ったタイプの犬に出会いました。
降駅舎から外に出ると、痩せた狼のような大きな成犬が何匹もそこらをうろちょろ。餌をもらおうとしているのか?噛みつこうとしているのか?その前にこの動物は犬なのか???
この光景が忘れられないまま小学校1年生になりました。
そして再び衝撃が。
担任の先生が「赤犬は美味いんだ。鍋にすると最高なんだ」との話を、、、(当時でもありえない発言の一種です)
その時、私はこれまでの様々な犬たちのことを思い出し、可哀想ではなく「食べるための犬もいるんだ!」と思ってしまったのです!!!
時代や育ってきた場所&環境、経験などで認識は大きく変わる、、、
犬と昆虫、昆虫食べるほうが個人的にキモい
今回、私がポシンタンを食べた理由は2つ。
1つ目はここ数年で犬食文化が消え去るであろうから実際に食べてみて考えたいということ。
そして2つ目は、、、最近の「昆虫食」のゴリ推しへの疑問。
日本では「イナゴ」の類(佃煮とか)。韓国では「ポンテギ」(蚕のサナギ蒸して味つけ)とか。
個人的に犬を食べるより抵抗がある!!!
〜将来、昆虫食がメジャーになるとする。その時、今回の頭ごなしの犬肉批判と同じような状態になると私は思っている。
「動物が可哀想!」「動物を食べるなんて野蛮だ!」と叫ぶ人は絶対出てくるはず。
キモい虫を食べ昆虫食をゴリ推しして他人の食生活にイチャモンつけてくるような未来を想像してみると更に気持ち悪さが倍増してきます!
ぷんおの感想
ポシンタンを実際食べてみて身体が芯から温まっていく様子を体感。
(アルコールや熱いものを食べて身体が熱くなるとのではなく身体の中がじんわりあたたまる感じ)
なぜ犬を食べ出し、それが食文化となったのかはよくわかりませんが「犬を食べるようになったのには訳がある」ということを実感しました。
すべてのことには意味があり、前述の昆虫食しかり。
否定することも排除することも簡単ではありますが、必要性があるからそうなるわけで、、、
と色々考えてしまいました。
韓国のペット普及はごく最近
韓国で犬やペットとして一般家庭で飼われはじめたのは、1990年あたりとごく最近。
毛をカラフルに染めたりして「見せペット」としてステータスの象徴的に飼われている様子を見てド肝を抜きました。(中国でもその風潮がある)
先日の旅行では、鐘路3街の大通り傍で放し飼いの大きい犬に遭遇もしたり、街の中で歩いている猫を結構見かけたりと、ペットに対する意識が日本よりも遅れているような気がしました。
ユン大統領とその夫人がやたらと犬アピをする様子も個人的に違和感でしかなく、文大統領に続き、犬食撲滅でニュースになってますが、大統領がギャンギャン騒ぐことではないと私は思います。
外圧で犬食を封じようとする金建希(尹大統領夫人)
◆追記(2023年11月27日)
尹大統領の奥様の金建希(きむごんひ)さん。イギリスにお呼ばれの晩餐会でカミラ王妃に「韓国にはまだ犬肉食用文化が残っている」「ただ韓国では犬肉食用禁止立法の努力がなされている」とお話したそう。(※ニュース引用先のリンクが切れてたので後で探して貼っておきます)
カミラ王妃は動物保護に関心があるとのことなのですが、こういう話を晩餐会(晩餐会ってご飯たべるやつですよね?)でわざわざするっていうのが、、、しかも初対面で。
外国からの声(犬食への非難)をもって早急に封じようとする気もわからなくはないけれど、こういうことは国内で解決していくことなんじゃないかと私は思います。
金建希の後世に語り継がれる実績づくりのような気がして嫌らしいなぁという印象でした。
〜以上となります。
本日もありがとうございました。
※先日韓国で犬食禁止の法案可決したとのことなので改めて関連話を別ページで展開します。
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