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近くて遠い国!韓国文化を映像から考察〜ジャニーズ文化もウォッチ

ペ・ドゥナがひたすら可愛い! 「春の日のクマは好きですか?」キャストあらすじ&感想(ネタバレ)【韓国映画】

タイトル判断で、春が来た時に見よう!と、買ったDVDを数年温めていたこの作品。
満を持して観てみたら、季節は全然春じゃなくて見事に冬だったけれど、かなり良かったです!

〜ということで、本日のぷんおの映画レビューは「春の日のクマは好きですか?」(2003年)で行ってみようと思います。

今どきの巨額の製作費を投じた韓国作品に見慣れている人にとっては面白くないやつかもしれませんが、好きな人は好きなやつなので猛プッシュします!

昨日はじめて見たのですが、本日半日リピート再生していたくらいで〜す。

作品を視聴するには?

2022年4月22日確認では、配信はないようです。中古で見つけたら買ってみてください!(一番安いレンタル落ちのリンク貼っておきます。これに送料が200円だったと思う)

基本情報

原題:「봄날의 곰을 좋아하세요?」
公開:2003年10月24日
監督:ヨ・ンイ
※元々CF監督だったがこの作品が映画初作品。現在は「도날드시럽」という有名CF等を手掛けるクリエイティブ会社の代表。作品に御本人も登場。
脚本:ヨ・ンイ、ファン・ジョンユン
音楽:ユン・ジョンシン
※この方はアーティストで図書館の熊マニアの黒縁メガネのジソク氏を演じております。

キャスト&あらすじ

ヒョンチェ(ペ・ドゥナ

大型マートのレジ係。ルックスは悪くないが一風変わった女の子。
紹介された男の子とデート(소개팅)に出かけても、空気が読めずガサツ(大雑把 털털하다)な性格から振られてばかり(自分ではその原因が分かっていない)
運命の王子様と出会うことを待ち望み夢見る日々。
ある日、画集を借りた帰りの地下鉄の車内でドンハらしき声をアナウンスを耳にしたことで再会。網棚にうっかり忘れた画集を彼に持ってきてもらったことから2人の物語がスタートします。
〜高校生の頃の夢は国際線のスチュワーデスだったが現実はスーパー勤務。

※소개팅(ソゲティン):友人知人がデートをセッティングしてくれる出会い方。2000年代前半は写メもないので友人同伴で引き合わせたり待ち合わせてデートするみたいな感じ。現在はSNSをふんだんに利用する形になってるかと思います。

ドンハ(キム・ナムジン

ヒョンチェの幼馴染。地下鉄の運転士(臨時職員)。幼稚園時代からずっとヒョンチェを一途に思っているが全く気づいてもらえない。
兵役を終えた後、ヒョンチェに会えると思ってやってきたソウル。
ヒョンチェとの再会を運命と感じ大喜び。あの手この手でサプライズを仕掛けるが、鈍感なヒョンチェはまったく男として見てくれず「ヴィンセント」探しに夢中。

ひょんなことからヒョンチェにヴィンセントと勘違いされ、好きだから故に嘘を重ねてしまう。

〜高校生の頃の夢は地下鉄の運転手。俺と結婚すればヒョンチェも毎日地下鉄に乗り放題!と告白するが気づいてもらえない。

※高校当時まだなかった「クァンナル駅」(1995年開業)を予言しているので、2人の推定年齢は25歳くらい。

ミラン(ユン・ジヘ)

ヒョンチェの親友。ヒョンチェと同じく運命の恋&真実の愛を探しているが要領がよい。ヴィンセント探しに協力する代わりにドンハを紹介してもらうが(途中でヒョンチェのことが好きだと気づいたようで)デートするのをやめ、ヒョンチェに「そろそろ気づいたら?」的な忠告をする。

フン(オ・グァンノク)

ヒョンチェの父。売れない小説家。ヘビースモーカーで大酒飲みでファンキー。体調を壊し入院中に出会った視覚障害のソノク(ソンオク)さんに恋をして勝手に再婚を妄想している反面、洒落っ気のない娘の様子を気にし、メイクを教えてあげたりとパパらしさもある。
最後はソノクさんに届かなかった別の画集を探し渡し、遊園地のベンチで会えなかった物語を修正する。

ソンオク(イ・ヒョンギョン)

視覚障害の美女。ヒョンチェのお父さんに頼んで画集を借りており、次から次へと手元にくる画集の余白に書かれたメッセージを読んでいるが相手が誰だか気づかない。

ユンホ(イアル)

メッセージの筆者。図書館にソンオクに一目惚れ。本業は画家。

<その他キャスト>

紹介デートで断られた男(オム・テウン
ソヒ(イム・ヒョンギョン)職場の後輩
図書館で鼻くそ飛ばす男(クォン・オジュン)
職場のメガネ上司(チョ・サンギ)
キム・ジンソプ女史(ハン・ヨンエ)

■運命の相手と勘違いした男たち
研修に来たユンチーム長(キム・ホンピョ)
熊マニアの図書館司書(ユン・ジョンシン)

ポイント

◆電車の中で見ていた絵
フレデリック・スチュアート」(Frederick Stuart)の『春の祭典』と余白のメッセージ。

君が愛おしくてたまらない
君は春の日のクマのように
僕は君の秘密を知っている
君は冬眠から目覚めた可愛いクマのように愛くるしい

このメモを序章としてこれから君への愛を綴ろう

◆2番目に指示された画集と絵画名
「ギュスターヴ・カイユボット」の『窓辺の若い男』と余白のメッセージ。これでヒョンチェは勝手に運命を感じてしまう。

お馬鹿さん愛しの可愛いおバカさん
君が誰だかわからないんだね?
わずか10メートルの距離にいて
後ろを振り向けばすぐに出会えそうなのに
君は夢中になって絵ばかり見つめ続けている
君は赤い色が好きみたいだね

◆「ヴィンセント」の由来
ヒョンチェもミランも元々絵画に興味がないので、有名どころのVincent Willem van Gogh(ゴッホのフルネーム)から由来あだ名をつける。

◆韓国における「クマ」とは?
韓国でもクマさんは愛すべきキャラクター。イメージは日本と同じです。
しかし、人間に例えるとちょっとマイナスイメージが発生します。
日本では「クマさんみたいに優しくてたくましい人」なんてポジティブなイメージですが、韓国ではちょっと違って「熊=愚か者」の公式であります。

その反面で朝鮮の神話(檀君神話)では「熊女」というのが出てきます。

洞窟に住んでいた熊と虎。「人間になりたい」との二匹の強い願いに桓雄(朝鮮古事記の神様)は「そこでヨモギとニンニクだけ食べて百日間日の光を浴びず居籠りなさい」と告げる。短気な虎はそこから我慢できず逃げてしまったが、熊は神様のいいつけを守り続けたので百一日目に人間の女になることができたがひとりぼっち。そこで「私に男の子をさずけてください」とまた祈った。その願いを聞いた桓雄は青年の姿になってその熊女と結婚し檀君を産む。

〜こういったことを加味すると、クマのように頼れて温かいドンハを獣のように見るヒョンチェ(キングバーガーで食らっている姿や汚い爪を見て嫌な顔をしてましたね)、クマのように鈍くさくてガサツなヒョンチェ(他の人には呆れられるけれどドンハは彼女のそんなところが愛おしい)だったり、真実の愛に気づかずないがしろにし架空の相手に熱を上げるヒョンチェの愚かさ。
神話の内容からは、本当の相手に出会う少女から大人の女性への目覚めも感じられますね。

◆日韓ビジュアルの違い
何パターンかあるのですが、シンプルな日本のものと違いポップな印象が強いものが多く実際ポップです。今見てもおしゃれだ。

最後はどうなったか?

ドンハがヒョンチェを思う単語を丸で囲ったりマーカーを引いたたくさんの教科書が小包で届きます。

画集の余白メッセージもロマンチックですが、これもまた胸がキュンとします。

ラストは、フランス映画「男と女」(1966年)のように、ヒョンチェはドンハの大切さにギリギリで気づきます。

こう書くと、単なる幼馴染モノ&ボーイミーツガールモノという感じなのですが、ホントそうなんですが、映像&演出が独特です。

感想&まとめ

2000年序盤は、今のようなスタジオ単位で綿密にプランを立ててドドンと打ち出される作品ではなく、こういった個性的なテイストの作品がたくさんあり、普通の等身大の生活からの発展がありました。(恨の要素もなければ財閥御曹司もでてこない)

ただ、この作品は普通に描かれている中で、2003年という年の持つ意味。

1997年のIMF通貨危機に高校時代を過ごした若者の就職難の背景が存在するのが、強く描かれていないのですが、ひしひしと感じてきます。

アメリ」や香港映画の「恋する惑星」の世界観に近いものがあるのですが、当時の韓国らしさ(韓国ニューウェーブ)が詰まっていて本当に良い作品でした。

…と、ここで皆さん疑問に思ってると思うのですが、キム・ナムジンって活動休止しているのかどうなったのか謎なんですよね。2018年以降のニュースが探せませんでした。

〜こんな感じかな?
ではでは、またお会いしましょう〜

❀最近Spotifyの埋め込みができるようになったのでOST貼っておきます。
アプリDLしてる人は聴けます。私にお金が入ってくるアフェリエイトじゃないので安心してください。(一回ブログに貼ってみたかった笑)

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