2020年12月、コロナウィルスに感染して亡くなってしまったキム・ギドク。
みなさまは彼の作品のこと、どう思いますか?
作品を観るには?
Hulu,FOD,U-NEXTは定額見放題。アマプラはレンタルとなっています。(2022年4月25日現在)
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基本情報
原題:「시간(타임)」
公開日: 2006年8月10日
監督脚本: キム・ギドク
キャスト:ソン・ヒョナ、ハ・ジョンウ、パク・チヨン、杉野希妃他
あらすじ
付き合い始めて2年。「倦怠期」を迎えているのであろうセヒ(女)とジウ(男)。
性的営みにも淡白になったジウに不満と疑いの激しい負の感情に苛まれ、次第に「自分の外見に飽きられたのではないか?」と思うようになる。
カフェでジウがなにげなく女性に接しただけなのにジェラシーでヒステリックになる等だんだん感情のコントロールが効かなくなる。
突然姿を消したセヒは、整形を実行し新たな姿でスェヒという名でジウに接近する。
ジウはスェヒがジウと気づかず好感を抱くのだが、元カノのセヒが忘れられない。
セヒはスェヒに嫉妬しはじめる(つまり自分自身に嫉妬)。
やがてジウはスェヒがジウだと気づく。
そして、セヒがそうしたように自分も整形をし、姿を消す。
狂気を増すセヒ。
ジウを感じる男の後ろ姿を見かけては、前にまわって顔を確かめる。
そしてセヒは男の手を握るのだが、感触の違いからジウではないと落胆の繰り返し。
ある日、また駅でジウに似た男を見かける。
全力で追いかけるが、その男はなんと車にひかれ血だらけに。(死んだかどうかは不明)
いつもの美容整形外科を訪れるセヒ。
「別人になりたい?」との先生の問に薄笑いを浮かべる。
〈※ここでオープニングと同じシーンが繰り返される〉
・・・美容整形外科からサングラスにマスク姿の女がドアを開ける。
人にぶつかり、持っていた額のガラスが割れる。
額の中には薄気味悪いオンナの写真(整形手術前に撮影したセヒの写真)
感想
嫉妬と不信感などの負の感情から本当の愛を確かめたく整形ループのような感じになる感じでしょうか?
過激な描写も多いので特別な意味でもあるのか?と思うのですが、話の内容はごくごく一般の人々の根底にある感情をただ盛って過激に拡張しただけって感じでした。
(キム・ギドク作品を何本か見るとそう感じる人いると思う)
〜劇中の『ペミクミ彫刻公園』(茅島(モド)島)のオブジェが印象的でしたが、これも正直個人的には(下記の手のオブジェ以外)どうなんだ?wというものばかり。
ある意味、うんこ博物館&ち◯こ公園同様、韓国らしいアート群ではある。
〜キム・ギドク作品を初めて観たときは、なにか壮大なメッセージが含まれてるのか?と真剣にみていたのですが、どの作品も言わんとしていることは同じなので飽きてくるんですよね。
10本以上みたのですが、当ブログでレビューとして書いたのは、この作品と「弓」「魚と寝る女」のみで、「受取人不明」についても少し書いたのですが、全然別の話になっています(笑)(現在2022年4月25日)
一応、感想書いたページのリンク貼っておきます。
(いかに私ぷんおが「キム・ギドク、つまんね」と思ってるのがお分かりいただけるかと思います)
最近、日本でも映画監督による性暴行の告発が出てきておりますが、園子温についても「ああ、なるほどね」といった印象が強く、横暴さが作品に出ているんですよね。
フェミニズムの観点からどうこうというのではなく、ただ単に面白くないというか、浅いというか。
日を改めてキム・ギドクの浅さについて語りたいと思います。
〜 本日もお付き合いいただきありがとうございます。
この記事は2021年2月7日に書いたもののリライトとなります。
またお会いしましょう!