日感アルダ

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韓国ドラマ「夏の香り」あらすじ&感想(2003年)

どうも、ぷんおです。

本日は、韓国ドラマ「夏の香り」(2003年)のご紹介です。

20年近く前の作品なので時代感はありますが、ソン・イェジンがなんとも初々しく、ソン・スンホンのちょっと尖ったアウトロー感が胸を打つ一作です。

イメージで言うと、グラスの中の氷が溶けてカランと音をたてる。その予期せぬ音にドキッとするような感じかな???

当時の定番 “ヒロインが病気” 設定などツッコミどころ満載ですが、当時でしか出せない魅力と自然美が詰まった作品!

「愛の不時着」の場面ともリンクする箇所も多いですよ。

🍉2022年8月1日。夏休みで久々に更新しました。

作品を観るには?

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基本情報

原題:「여름향기」ヨルミャンギ
放送:2003年7月7日 - 9月8日(KBS)全20話 
視聴率:平均視聴率10.6%、最高視聴率11.6%。
ちなみに裏番組は「屋根部屋のネコ」で最高視聴率35.6%。

ユン・ソクホ監督の「四季シリーズ」第3作目。(秋の童話冬のソナタに次ぐ作品。4作目は春のワルツ
●放送2回目で、米国映画「この胸のときめき」の盗作疑惑浮上。監督は前から温めていたものであると真っ向から反論。
●脚本家との摩擦&交代、キャスティングの難航がそのまま視聴率へと繋がった模様。

キャスト

ユ・ミヌ(ソン・スンホン

婚約者の死後、3年ぶりにイタリアから帰国。写真家を目指していたが挫折。現在は建築デザイン会社のディレクター。彼女が忘れられず女性と縁がなかったが、彼女との思い出の山(香積峰)で出会ったへウォンに運命を感じ恋に堕ちる。
茶髪にノースリーブにジーンズ姿。外見はアウトローな印象が強いが誠実な人物。
彼女を亡くしたためか寂しい影を背負っている。
へゥオンに婚約者がいるということで踏み込まず思いを心に留めているが抑えられない感情に思い悩む。
好きな花は黄色いバラ(ムーンライト)。

シム・ヘウォン(ソン・イェジン

心臓に病を抱えており、学生の頃は体育見学組。「大人になっても心臓が動いていれば、愛する人と世界中の道という道を一緒に走ってみたい。」「輝く雨(にわか雨)が降り注ぐなか愛する人と出会いたい。」と、死を意識しつつも未来の恋を思い描く。
彼氏は幼馴染のチョンジェオッパー。両親は死去。亡き父がチョンジェの父と共に共同経営していた関係で、シム家に家族同様面倒を見てもらっている。
小学校教諭であったが、心臓移植後はクリエイティビティなフローリストに転向。姉的存在ジャンミの店で元気に仕事に勤しむ。
心臓移植後、性格が明るくアクティブに変化し、自分の中にもうひとり住んでいるような気がしてドナーがどんな人か気になりだす。
チョンジェに結婚を申し込まれ、順風満帆な関係を築いていたが、過去に出会っているような気がするミヌとの出会いで胸がときめく。そのときめきが自分の素直な気持ちかドナーの思いなのか思い悩む。
好きな花はカラー。

パク・チョンジェ(リュ・ジン)

資産家の息子。父の経営する会社勤務。茂朱のリゾート地の再開発(カラーリゾート)を手掛けている。ヘウォンの幼馴染で彼女を一途に思う婚約者。ヘゥオンの気持ちのゆらぎに気づきながら否定しつつ見ない振りをしてきたが、後半真逆の態度を取る。(束縛酒浸り、サイコ化)
オフィスにはひまわりの花が飾っている。

パク・チョンアハン・ジヘ

チョンジェの妹。兄と同じ会社に勤務。イタリアに留学中に知り合ったミヌに運命を感じ、猛アタック。ミヌの実家に押しかけ婚約者ヅラをしたり、自分の両親に彼の許可なく引き会わせたりと強引な手段を取る。第三者からみると脈なしの妹的存在でしかありえないが、世間知らずの素直さ故にそれに気づかず、ミヌの気持ちを汲み取らず強引に迫りまくる。姉のように信頼し恋の良き相談相手だったヘゥオンがミヌに心変わりをしたことで、気持ちは反転。思うままに彼女を攻撃する。お嬢様であるがクリエイティブな仕事をしているため流行に敏感な攻めのファッション。

ソ・ウネ(シネ)

ミヌの亡き婚約者。ミヌとの出会いは、キャンパスで「にわか雨」が降ったとき同じ場所で雨宿りをしたこと。死後ヘウォンの心臓のドナーとなったがミヌはそのことを知らない。

オ・ジャンミ(チョ・ウンスク)

ヘウォンのオンニ(先輩)で同じ店のフローリストでルームメイト。ちょっとナルシストで自分が綺麗だと思っている。おっちょこちょい。反感をもっていたデプンといい関係になる。

チ・デプン(アン・ジョンフン)

ミヌの先輩で良き理解者。同じ事務所(社長?)。デプンもまた自信過剰でおっちょこちょい。ミヌが山でヘウォンに恋に堕ちた話をはじめから聞き知っている。

あらすじ

亡き恋人を想い山に来たミヌと、野草を撮影しに来て足をくじいてしまったヘゥオン。
2人は天候悪化で山荘で一夜を明かす。

婚約者の死後、ミヌは誰にも恋をすることなく過ごしてきたが、ヘウォンと出会いで恋に堕ち、ヘウォンも胸騒ぎを感じる。

ある日、2人はチョンジェ(ヘウォンの彼氏)の会社で手掛けることになったリゾート再開発プロジェクトが縁で運命の再会をはたす。(それ以前に何度か再会しているのは割愛)

茶髪で外見がチャラいミヌにイマイチ信用の持てなかったヘウォンだが、仕事を通してその誠実さに気づき心を寄せていく。

心臓の高鳴りを否定しつつも、だんだんミヌに心が傾くヘウォン。

チョンジェと婚約中で、彼の実家にも育ててくれた恩義がある。ミヌにゾッコンの妹分(チョンジェの妹)チョンアの気持ちを知り応援している立場でもある。

ミヌへの思いを消そうと努力しながら、罪悪感と断ち切れぬ思いではち切れそうに過ごす。

やがて本人たちは否定するが、2人は関係性は周りが見過ごせないほど深まりを増す。

そうするうちに、心臓ドナーがミヌの亡くなった婚約者のウネということが発覚する。

2人が結ばれることにより、ヘウォンがつらい思いをするとチョンジェはミヌに別れを促し、ヘウォンには真実を伏せたままにする。

ドナーの件を知ったヘウォンは、ミヌの自分に対する愛情は、亡き恋人ウネの面影を求めてのことではないだろいか?そして、自分のミヌに対する思いも、心(心臓)の持ち主であるウネの思いなのでは?と、亡きウネの心臓の存在に振り回され、みな負のスパイラルに陥る。

結果、ヘウォンは気持ちを断ち切るためにチョンジェとの結婚に踏み切るが、式を目前に倒れてしまう。

手術を拒むヘウォンだが、ミヌが自分のことを忘れてくれるなら手術すると交換条件を出し遠ざける。

ミヌは思いを絶ちイタリアへ。

〜数年後。

ヘウォンは米国で人工心臓の手術し、チョンジェは良き理解者としてそばにいてくれ精力的に仕事をしている。

ある雨の日、思い出の美術館。
たくさんの傘であふれる階段。

胸(誰のものでもない新たな心臓)の高鳴りを覚え振り返ると、そこにはミヌが。

<終>

ロケ地情報

舞台となるリゾート地(劇中ではカラーリゾート)は、茂朱(ムジュ)。
黄色いバラが天井一面に吊るされた「プロポーズ小部屋」もここです。

広大な茶畑は、全羅南道の宝城です。

「愛の不時着」で、セリの髪を後ろからハンカチ結わえるシーンや、ラストの2人の草花に囲まれたスイスの光景は、この作品が源かと思われます。

以下「夏の香り」5話〜6話U-NEXT配信からの名シーン。
(※画像、著作権に問題あればご連絡ください。迅速に対応いたします。)

作業に懸命になっているヘウォンの背後からそ〜っと近づいて、、、「髪、結んだら作業しやすいかなって思って」と微笑むミヌ。しばし語らいサラッと「タンシヌル サランハムニダ」と愛の告白!?その後に「ここに来た人がそんな風にいえたらいいなぁ」とつけ加える。真顔だったヘウォンは勘違いの焦りでしどろもどろ。思わずバラのトゲで指を刺してしまう。指に光る婚約指輪。その一部始終をプロポーズの小部屋の入り口で見ていたチョンジェオッパー(リュ・ジン)は無言で立ち去る、、、

ぷんおの感想

恋の初々しさ、儚さ、残酷さ、、、そして生き生きとした自然美。

過ぎ去った時間のキラキラとした記憶や思い出は、眩しすぎるがゆえに見ることができなかったりします。

綿密な計算や計画では絶対不可能な心の領域の鐘をつくのがユン・ソクホ監督作品の魅力。

「どこが?」と、私ぷんおも思っていたのですが、最近冬ソナや秋の童話を再鑑し、その良さがわかるようになりました。

矢沢永吉のコンサート会場から出てくる人が全員YAZAWA化するように、この作品をみたあなたも最終回にはソン・イェジン化すること間違いなし!

な〜んて冗談も交えてみます。

◇◇◇

この作品のOST、忘れている人、思い出せない人のためにOSTアルバムのSpotifyのリンク貼っておきます。(無料アプリDLで聴けます)

これを聴いて冬ソナのイントロで胸がときめくのと同じ現象が起きてるアナタ!
多分ぷんおと同世代かと思います(^ω^)

〜本日もお付き合いありがとうございます。
またお会いしましょう🐟🐟🐟

以上、冬ソナのイントロを口ずさむだけでチェ・ジウに変身できるぷんおからのレポートでした。