日感アルダ

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韓国映画『奴隷の島、消えた人々』あらすじ感想・考察〜事件概要

こんにちは、ぷんおです。

本日は『奴隷の島、消えた人々』(2016年)の感想とあらすじ。

2014年に実際に起こった「新安塩田奴隷事件」(障害者などを騙して連れてきて奴隷労働)。にインスピレーションを受けた作品なのですが、フィクション部分があるので実際の事件の概要も記載しました。

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基本情報

題名:「섬. 사라진 사람들」
公開: 2016年3月3日
監督:イ・ジスン
脚本:イ・ジスン
キャスト: パク・ヒョジュ、ペ・ソンウ、イ・ヒョヌク他

「新安塩田奴隷事件」とは?

事件概要

2014年2月6日、全羅南道新安郡新衣島の塩田で起こった障害者への奴隷・人身売買・搾取事件。

〜満足がいく食事の提供と大金を稼げるという職業あっせん業者の話に乗り、2012年7月に新衣島の塩田に就職した聴覚障害の被害者キムさんは、5時間程度の睡眠時間で過酷な肉体労働を強要。耐えられずに脱出を試みたが、塩田主の監視や島民の外部接触遮断などにより失敗。2014年1月13日にこっそり母親に手紙を送るのに成功しソウル九老警察署の行方不明捜査チームが1月28日に島にやってきて救出される。

〜同年2月6日に塩田主のホン氏を刑事立件。
キムさんの救出で強制労働の他に、体罰リンチや脅迫洗脳などがあったことが明らかになった。

黙認、逃亡通報をしていた島民&警察

島には100人を超える無賃労働被害者がおり、その多くは一般社会で働き口も行くところもなく判断能力が乏しい知障害者がほとんどだが実際にはホームレスなどもいた。

斡旋業者は食事と給与の保証の口約束で、塩田業者に10万ウォン〜30万ウォン(当時日本円で約9,300〜28,000円)で彼らを売買。

島の警察はこの人身売買と強制労働を知っていて黙認。島民たちも塩田主に彼らの逃亡者を通報するなど極めて悪質出会ったと同時に、韓国社会の障害者差別の根深さが浮き彫りとなった。

この事件は実際にKBSで番組として2014年3月15日に放映された。

あらすじ

島に潜入したTVクルー

島で強制労働が存在するとの噂をキャッチしたテレビ局のクルーが、島を訪れ強制労働の事実を明るみにしようとするが、島民や警察たちはその事実はないと否定。

皆が無視する中、女性記者のヘリは知的労働者のサンホと接触。話ができるようになるが、カメラに映ることを頑なに拒む。

ヘリはサンホを気の毒に思い島から脱出させてやろうと思うが、首を縦に振らないのは洗脳されているからだと決めつけ、彼の意思を無視して強制労働が行われていると島外の警察へ通報。

島外から捜査にやってきた警察は、身寄りのないサンホに行方不明の捜索願届けが出ていることを告げるが、サンホは「俺はここにいたい」と拒否。

サンホの気持ちを無視し正義を振りかざすヘリとTVクルーを島民は強く非難。暴行を加える。

その後、島で犯人不明の殺人暴行事件が起こる。

ヘリの同僚のカメラマンや塩田関係者が殺され行方不明者も。そしてヘリも何者かに殴打暴行され重体。

TVクルーのカメラの類の証拠となる物は見つからなく、この事件は離島で起こった殺人事件として大きく取り上げられ、塩田での強制労働のことよりも、皮肉にも「この猟奇殺人の犯人は誰か?」ということでもてはやされる。

◇◇◇

意識のないまま、ヘリは今だ入院中で意識不明。

ヘリが殴打される前の寸前の出来事

サンホを島から出してやろうとした時、捜索願いが出ている話をしていた刑事から電話がかかってくる。内容は捜索願の周辺を捜査し得た詳しい話。

サンホが15年前に行方不明になる前に、安山で連続殺人事件が起った。

その殺人容疑者のキム氏とサンホと一緒にいる捜索願に使った画像が残っており、2人とも行方不明状態であるとのことだ。

続けてヘリのスマホに送られてきた2人の画像。

殺人容疑者のキム氏の顔は目の前にいるサンホであった。
(キムがサンホ氏になりすましていた)

ここでヘリはサンホ(キム)が頑なにカメラに映ることと、通報を拒んでいた理由を知る。

時既に遅し。

サンホをになりすましていた殺人容疑者のキムはヘリを殴打。そして駆けつけた同僚のカメラマンも持っていた機材も叩き壊す。

その後、サンホは次々と殺害していく。

ヘリが意識を取り戻した後

唯一の生存者であり目撃者であるヘリは意識を取り戻すが、この事件は、塩田主が殺人犯と断定されて捜査が進められていた。

事件から5ヶ月後、回復したヘリは、本当の事実を救命したいと決意をする。(多分そんなオチ)

<完>

ぷんおの感想

殺人事件のくだりはフィクションです!

2018年に控えた『平昌オリンピック』にとってこの不都合なニュースは世界配信されました。

この事件の塩田の所有がサムスンであったというのに驚きです。

関係者の罪は軽微だったらしくその当たりがこの作品の忖度や圧力に物申す結末になったのかな?と思いました。

当事者(強制労働させられていた人)のことがほぼほぼなく個人的には拍子抜けしました!

その他島々で起こった事件【参考】

下記地図の赤い箇所、2,000以上の島で構成されているそう。

島という脱出しづらい環境、閉鎖性が負の方向に働き過去にあった事件のWikipediaリンクです。

전라도 섬노예 - 위키백과, 우리 모두의 백과사전

〜以上となります。またお会いしましょう!