日韓アルダ

近くて遠い国!韓国文化を映像から考察〜ジャニーズ文化もウォッチ

韓国ドラマあるある『親指を針で刺す』(血抜き)シーンの効果は?【チェヘッタ考察】

こんにちは!ぷんおです。

韓国ドラマで、登場人物の具合が悪くなった時に『親指を針で刺す』シーンを見たことがありますか?

刺した後にプチっと血が出てくるアレです。

調べてみると韓国語で「チェヘッタ(체했다)」という、胃もたれや胸苦しさ(『気の停滞』と捉えるらしい)を解消するための「民間瀉血療法」のとのこと。

・・・果たして効果はどうなのか?

実際の針刺しシーンがある作品を例にあげながら、この民間療法について考察していきたいと思います。

※「キム秘書はいったい、なぜ?」でも同様シーンがあったので2021/10/19加筆しました。

針刺しシーンが出てくるドラマ

「セレブの誕生」(2010年)

【ざっくり内容】
主人公の父親は財閥家の一員。ワンナイトで出来た子どものため、示す証拠が父が母に贈ったネックレスしかない。セレブが多く訪れる一流ホテルで働きながら、財閥後継者に相応しいありとあらゆる教養と立ち居振る舞いを身に着け、父との出会いを待ちながらビッグになっていくといった展開。

針刺しシーンが出てくるシチュエーションは、VIPの外国人女性客(有名デザイナーの東洋系の嫁)が、突然胸苦しさで息ができないと訴えます。

そこで主人公は周りの静止を振り切り、隣にいるヒロインのブローチを胸から外し借り、VIP女性の親指にブスッ!
f:id:punwo:20210914201307p:plain
そんな民間療法なんて効くわけがない云々非難されるのですが、見事に女性客は回復。

〜このシーンは、効能云々自分の知恵の豊富さよりも、“外国人”客に韓国の伝統と知識の深さをアピールするのに効果的に使われていました。

「個人の趣向」(2010年)

【ざっくり内容】
「愛の不時着」でお馴染みのソン・イェジンと「花より男子」のイ・ミンホ主演。ケイン(ソン・イェジン)がチノ(ミンホ)のことをゲイだと思い込んで同居をはじめたことから展開するストーリーです。
f:id:punwo:20210916235705p:plain
シチュエーションとしては、酔っ払ってトイレで嘔吐するくらい胃の具合が最悪なケイン。そこでチノが彼女の手をとり針刺し療法を行うわけです。

〜このシーンはチノのケインへの対女性というよりも家族的な愛情と心配さがひしひしと伝わってきます。2人でソファに座りながらのやりとりがホントに可愛いですよ。

「優しい魔女」(2018年)

【ざっくり内容】
CAの双子の妹が病床に。平凡な主婦の姉が、妹になりすましエアラインで働くことに。潔癖症パイロットと航空会社の御曹司と3人でシェアハウスに住むこととなり、、、

この作品の針刺しは、御曹司が乗った飛行機が乱気流に巻き込まれてしまう。揺れで胸の具合が悪くなり顔面蒼白で嘔吐。そこで搭乗客として乗っていた主人公(姉なりすましCA)が御曹司の親指に針刺しを試みる。
f:id:punwo:20210917220613p:plain
典型的なチャラチャラ系御曹司。この家庭的な療法の針刺しがキッカケで本気で姉CAのことが好きになるといった具合です。

〜御曹司は母がいなく実は心に寂しさを抱えている設定。そこに姉CA(実は主婦)の家庭的なあたたかさが響き夢中になるといった“恋の着火”的要素に効果的にうまく使われていると思います。

「キム秘書はいったい、なぜ?」(2018年)

【ざっくり説明】
財閥御曹司の副会長(パク・ソジュン)が、キム秘書(パク・ミニョン)との交際を反対している姉2人に気に入られようと金持ちのプライドを捨ててやり慣れない事をあれやこれや頑張るシーン。

f:id:punwo:20211019222523p:plain
カンジャンケジャン(蟹の醤油漬け)の食べ放題(19,900ウォンw)で元を取るべく必死に食べ続けすっかり胃もたれ。その後、具合の悪さを我慢しながら泥だらけになり干潟で貝拾いでモーレツに買いを拾いまくる。そんな副会長の必死な姿に接した姉2人。

〜夕食の貝焼き網を目の前に具合が悪そうな副会長。
(食べすぎもあるけれど、明らかに気疲れ要素も高い)
特に交際に反対だったミソの“母親代わり”の長女(精神科医)が副会長の手をとり針刺しを(劇中では「血抜」き翻訳)をしてあげます。

f:id:punwo:20211019222954p:plain
そして「“また”血抜きしてあげるわ」と“また”という表現を使うことで副会長を認め受け入れることを遠回しに伝えています。

ドラマにおける針刺しシーンの効果

ドラマでこのシーンを入れ込むのは、「針を刺して回復した!」という回復事実が大切なのではなく、韓国の家族愛や他者への優しさの象徴に使われているかと思います。
海外目線だと、生活に密着している韓医学の存在の面白さ(日本でいう“手当て”の優しさ)アピにもなってることでしょうね。

針刺しで胃もたれは治るのか?

下記記事は、韓国の多くの人が信じ込んでいる『食べすぎ時の胃もたれは炭酸を飲めば解消される』ということについての真否についての内容なのですが、同様に信じられている針刺しについても触れています。
このニュースでの結論は、西洋医学的には効果はなく、あくまでもプラセボ(気やすめ)なものだけど、東洋医学界での効果の可能性のようなものにも触れており、できれば専門師に施術。家庭でやる場合には針を充分に消毒をするよう言ってます。

針刺しの方法は?

親指の爪の生え際に刺してるようです。作品では右手と左手が混在。
(医学的根拠がないのでこれ以上の場所は特定しません)

刺し方としては、腕の上の方から経絡(けいらく)をたどりながら指先に血を集めてから刺しているようです。(「優しい魔女」では、糸で親指をグルグル巻にして血を集めていました)

※2021/10/19加筆
実際にやってみましたが、胃もたれへの効果は感じられませんでしたが、出血を見ているうちに、もしかすると効いているのでは?という気持ちには若干なりました(笑)
また、針を刺した新たなる傷みのほうに気持ちが向いて多少気が紛れました。

感想まとめ

前述のとおり、韓国の生活文化を伝えるという意味ではかなり効果的なシーンかと思いますが、実際に効くか?というと個人的にはやはりプラセボかな?と思いました。

最近の韓国ドラマって、海外配信を見据えて作られているので、ドラマを見て真似する人のために消毒シーンなどを入れ込むとか、最適減の配慮すべきでは?と個人的には思いました。

以上となります。本日もお付き合いいただきありがとうございました。