日感アルダ

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ペ・ドゥナ主演「威風堂々な彼女」あらすじ・感想【韓国ドラマ】

社会の底辺にいる主人公が逆境に耐え、成功する系の作品。

背中におぶさりギャン泣きしている赤子がただただ気の毒な一作(笑)

基本情報

原題:「위풍당당 그녀」
放送:2003年3月12日〜5月8日(MBC)全17話
視聴率:放送1ヶ月後で24.6%との記録あり。
監督演出:キム・ジンマン
脚本:べ・ユミ
◇「シングルマザー」という設定が当時斬新だったそう◇学歴もなく貧乏でどん詰まりな主人公が家族のために奔走し成功を納めるストーリーが視聴者受けしたとのこと◇カン・ドンウォンのドラマデビュー作。配役的には二番手だが、そのルックスと好感ぶりにお茶の間が沸いたそうです。

視聴するには

配信各社で浮き沈みのある作品のひとつ。現在(2022/01/28)アマゾンプライムビデオの中の「韓国ドラマ・エンタメ Channel K 」の見放題(Amazon.co.jp: 威風堂々な彼女 (字幕版)を観る | Prime Video)にあるようです。

キャスト

ウニ(ペ・ドゥナ

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元気で素直なのが取り柄だが、ガサツですぐにカッとしてトラブルを起こすので常に要注意人物として扱われる。貧しい環境ながら病弱な姉クミを常に気遣い、父亡き後は一家の大黒柱として働く。実子でないため母から虐待を受けるが負けずに反発!クミと差別され育つが、出生の秘密を知らないので逆境に負けず立ち向かう。優しい育ての父親を尊敬し、性格は実祖父に似て商才がある。

クミ(キム・ユミ)

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ウニの双子の姉。優等生だが病弱なのでいつも親や周囲に心配され育つ。ウニとは違い美人なので憧れと嫉妬の的。それを毎度妹のウニが追い払う。外見と違い内面は頑固。干渉を受け育っているので自由なウニを羨む面がある。貧乏から脱しテソン財閥の家に入ったはいいが、味方はおらず叔母といとこにイビられ常に孤独。跡取りになることだけを目標に耐え忍ぶ毎日。ウニが出現後、自分の居所にますます不安を感じる。

インウ(シン・ソンウ)

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ニューヨークでMBA取得し自分の道を歩もうとしていたところに実父が死亡。潔癖症で、学歴や性別で物を判断し、思ったことをそのまま相手にぶつけるため常にウニと衝突。家族仲が悪かったため愛に不信感がある。成果主義なのでウニが叩き出す結果は素直に認める。運動音痴。

ジフン(カン・ドンウォン

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温厚な性格で人を疑うことをしない優しい性格。ユミと付き合っているが、常にユニを心配し、同居するインウとの仲が気になって仕方がない。皆の人気者で運動上手。

キム会長(キム・ソンギョム)

テソン財閥会長。大金持ちだが超ドケチで家族のことを全く信じていない。ウニと出会い2人で会うことを楽しみにしている。インウのおじいさんとは戦友で借りがあるので、カイン食品とインウの仕事ぶりに興味があるが俯瞰。経営面でのインウの才能を買っている。
最終回で、ウニから「会長」ではなく「ハラボジ」と呼ばれることになるが、ウニが本当の孫であることは知らされないまま2人の関係は続くようだ。

あらすじ

行き倒れの妊婦を助けたカプシク。家は貧しく妻のギルニョはそのおせっかいに激昂し産気づく。行き倒れの女もそれに続き、2人は布団を並べ同時出産。女はウニを出産後すぐに死んでしまう。女の持っていたボストンバッグには札束が詰まっていた。貧乏な夫婦はそれに目がくらみ、女の件を伏せ、ギルニョが双子の姉妹を産んだということにして、その金をせしめ生活をはじめる。

病弱なクミ。それに比べ明るく健康なウニ。苛立つギルニョはウニばかりに用を押し付けクミを優先。なにも知らないクミとウニ。ウニはクミの健康を気遣い小言も家の手伝いを一手に引き受ける。

そんなギルニョに反抗してウニはソウルへ家出をしたはいいが、お金がない。献血車の中で出会った同じ訛のジフン(カン・ドンウォン)と意気投合するが、クミもジフンに恋心を抱き嫉妬。ジフンがウニに渡すよう預かったプレゼント(ポケベル)をウニに渡さず隠蔽。そんなとき火事が起き父カプシクが焼死。大好きな父を失ったウニは悲しみ、母ギルニョはウニのせいと決めつけ、ウニを恨み更に辛く当たる。

加速する貧乏。クミをなんとか大学に進学させたいと思う母ギルニョ。ウニの存在を探し当ててきたテソン財閥の会長に、クミが実の孫だと嘘つき引き渡す。

〜〜6年後〜〜

新郎に逃げられたウニは未婚の母となる。田舎での生活は立ち行かず、家族(母、双子の弟、赤子)でソウルへ行き職を探すことに。ヤクルト配達中に交通事故に遭い、示談金を多くせしめるために訪れた弁護士事務所でインウ出会う。

死んだ父の負債から逃れるために財産放棄の書類作成にやってきたインウ。泣き叫ぶウニの赤子に気を取られ、自分の書類の入った封筒とウニの封筒を取り間違え、財産放棄手続きの時間に間に合わず、倒産寸前のカイン食品を背負うことになりやけくそで泥酔。朝起きると隣にウニが寝ている。(ウニ家は洗濯の受注業のしており、インウの靴のクリーニングを賜ったが靴紐を紛失。ウニがインウの宿泊先に謝りに行き勝手に部屋に上がり込み待ちそのまま爆睡)騒ぎになり警察のお世話にまでなる。

団地をまわり洗濯の仕事を集めても稼ぎはしれてる。ウニは経歴やスキルを詐称して事務員の仕事の面接を受け、工場長に気に入られ合格するが、そこはインウの会社のカイン食品。子連れで出社,パソコンもできないウニ。就職したはいいが潰れる寸前のカイン食品。ウニもインウも不満でいっぱい。その時、母ギルニョ(以下オンマ表記)が倒れ病院に。そこにはなんとジフンが勤務していた。(姉のユミと交際してたと知りガッカリ)

ウニはオンマの入院費を工面するため泣く泣く家を引き払い、赤子を背負い双子の弟を連れ、行きどころがないのでカイン食品の工場へやってくる。そこにはジフンも住んでおり泣き叫ぶ子どもを帰すわけにもいかず置いてやる。

会社は銀行からの融資も止まり八方塞がりで半ば諦め。しかし、ウニにとっては潰れては住むところがなくなってしまう。ウニは工場の片隅に詰んだままになっている消費期限間近の商品(トック)を洗濯屋で使用していたリヤカーに乗せ赤子を背負い、飲食店へと行商に出る。

何軒も何軒も根気よく店をまわり、根負けしたお店からトックではなく「麺」の注文を受ける。工場ラインは既にストップしているが、工場長から生産方法を教えてもらいながら自分で材料を調合し、機械を動かし麺を製造する。そんな様子にインウも心を開き毛嫌いしていたウニの子どもや赤子の世話まで焼くよう変化が訪れる。

大口の取引先を開拓するためにユミの祖父のテソン財閥の会長(ウニの実の祖父)の元へと押しかける。ウニに面白みを感じた会長は「ワシを1ヶ月の間に感動させて涙を流させたら取引をする」と駆け引きを持ち出す。「感動とは?…。」ウニは色々考えたが答えが出ず、もし自分に爺ちゃんがいたらやってあげたいことを会長とすることにする。2人でチムジルバン、映画、、、会長(以下ハラボジ表記)も喜ぶ。ご飯屋さんでカイン食品のトックをハラボジに食べてもらうことに成功するウニ。カイン食品は窮地を取り留める。

そんな2人の様子を見て不安感が止まらないクミ。恋人のジフンもウニと仲がよくイライラはつのる。そんな折、会社の健康診断で自分の血液がO型だと知るクミ。父の遺品のドックタグの血液型はABと表記されており、自分に血の繋がりがないことを悟る。更に焦りを感じたクミは、今まで仲の悪かったいとこのウンスや叔母との仲を固め出し、ウニの商売を徹底的に邪魔をする。

オンマの肝移植が決まり、ウニは検査を受けるが、血液型が不適合であることがわかる。ウニとジフンはクミに臓器提供を依頼するが頑なに拒否をする。クミはオンマに真相を訊ねる。オンマは「夫を殺したウニが憎くて実の子クミを財閥一家に送った」と激白。クミは冷たく「そのまま死んで」と突き放す。扉の向こうでそれを立ち聞きしていたジフンは愕然。

クミはテソンの後継者は自分がなるものだと信じていたが「跡取りはカイン食品の孫のインウじゃ」との会長の言葉を盗み聞きしてしまう。ますます家に居所がなくなる不安を感じたクミは、インウを自分のものにしようと画策。インウを陥れるため、カイン食品の商品に工作を仕掛ける。その商品はクミの元に納入され、賞味期限切れと異物混入を指摘。このことが公になればカイン食品は潰れウニが悲しむ、「黙認する代わりに自分と結婚しろ。」と脅しをかけ、インウはウニを思い会社を継続させようとクミと結婚を決める。クミは恋人のジフンをあっさり捨てる。

クミの情け容赦のない様子を見かねたオンマがついにウニに出生の秘密を吐露。真実を知ったウニは今まで騙され他人のために青春を犠牲にしていたことを嘆き激怒する。事実が明るみになることを恐れクミは結婚を急ぐが、インウはクミの仕掛けたカラクリを帳簿を遡り発見する。

ウニはクミに、血の繋がりのことや不正を働いていたことを黙ってやるのでオンマに肝移植するよう取引を持ちかけオンマは助かり和解する。

ウニは仕事に邁進。長いトックは子供には食べづらいと短い(小さい)トックを開発しカイン食品の事業は拡大し、ウニが会社の社長に就任し、インウはウニ社長の秘書としてサポートすることになる。
〈完〉こんな感じ

ぷんおのひと言。

最近、ペ・ドゥナのファンになった人であれば気になる作品かもですが、全然後回しにしてもいいと思う作品です。

当時にしては斜め上を行く主人公だったようだったのですが、設定自体は、出生の秘密,貧困,虐待,イジメ,財閥,病気,臓器提供…と古典的な韓国ドラマあるあるの作品。

育ての母の意地悪度や、その反対に過度に優しい父親、自分の立場を守るので必死な姉、、、それに負けじと頑張る単細胞な主人公、、、

これを皮肉として入れ込んでいるのはなく、ただ単に面白いもの(エンタメ)として取り扱っている感が、この頃の韓国作品らしいなと。加えて、赤子の排泄物や便所シーンの乱用。

この監督のキム・ジンマン、アイルランドエデンの東、キルミーヒルミーなんかも手掛けてるのですが、やはり共通して無駄な虐待シーンや、出生の秘密をエンタメにしてるんですよね。一見哲学らしきものがあるように見えても実はまったくない。

個人的に好かん監督です。

面白かった点がひとつ。

主人公が、リヤカーを引いて団地をまわり、「ま〜っ白に洗いますからね」と部屋一軒一軒を訪ね、洗濯の仕事をもらう。それを家でオンマと2人で手洗いし、せっせと干す。

そのリヤカーが入社した食品会社の在庫売りに活躍する。

戦後食うに困った人々が、色々物を乗せて行商や露店をやったりするのと同じパターンで、学歴も資格もないウニ。物を仕入れる資金もない。洗濯を受注する仕事は、リヤカーがあれば即できる。

赤子を背負い、リヤカーを引く姿に、戦後のアジュンマたちの行商の姿が重ならなくもなく、この作品がお茶の間に受け入れられたワケはそこかな?と考えたりしました。(全然共感はできないけれど)

・・・以上となります。
ふと胸糞悪くなり、前に書いた記事を全面改稿しました。

屋台の話はこちら👇