日感アルダ

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「モダンボーイ」あらすじ・感想【韓国映画】

日本統治の恩恵で裕福で気楽なモダンボーイが、魅惑のモダンガールに一目惚れしたはいいもののその正体は反日テロリストだった、、、

視聴するには?

配信の浮き沈みが結構ある作品のような気がします。
2021/11/27現在U-NEXの見放題で見れますが、以前見たアマプラでは視聴不可です。

※ジャケ写では、キム・ナムギルがメインぽい扱いですが、三番手の役回りです。

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基本情報

題名:「モダンボーイ」
原題:「모던보이」
公開: 2008年10月2日(韓国)
監督:チョン・ジウ
脚本:チェ・ヒデ
原作:「망하거나 죽지 않고 살 수 있겠니」

ダンボーイとは?

モダンボーイ・モダンガール(モボ・モガ)とは、大正時代(1920〜1930年代後半)に西洋の文化や思想に影響を受けた“日本”の若者のこと。
最先端の洋装ファションで身を包み伝統的な枠組みにとらわれない感覚(個人主義・理想主義)を持つが、その反面一般人にはひんしゅくの対象でもあった。

ちなみに韓国でのモダンガールは“過てる女”(モッタン・ガール)の意味ももつようです。

キャスト

●ヘミョン(パク・ヘイル)
朝鮮総督府1級書記官。流行りのスーツに身を包むモダンボーイ。自称ロマンの化身。

●ナンシル(キム・ヘス
正体不明のモダンガール。いくつもの顔を持つ。

●日高晋介(キム・ナムギル)
ヘミョンの親友。朝鮮総督府検事。

あらすじ

日中戦争が勃発した1937年の京城(ソウル)が舞台。

ヘミョンと晋介は東京帝大時代からの大親友。
晋介との再会を祝して訪れた地下倶楽部でステージダンサーのローラ(ナンシル)一目惚れ。彼女に人生を賭けると晋介に宣言する。
ヘミョンは晋介の振りをしてローラに近づきアタックを開始。甘美な世界へと引き込まれていく。
ある日、ナンシルから持たされた総統府で爆発し、同時に彼女は家から姿を消すが、ドロドロになりながら探し出すヘミョン。
ナンシルには、ローラ、ナターシャ、アサコ、、、幾つもの名前や職業があり騙されていたこと、更にテロ・パクという夫がいることを知り嫉妬。振り回され、罵られ、退廃的生活に堕ちていくヘミョンとナンシル。
反日活動家のアジト(ナンシルを探しに行った所)に行ったことが総督府にバレ、テロ・パクとの関係性を詰め寄られ拷問を受けるヘミョン。複雑な立場の晋介。
総督府反日家の間の政治的問題に立たされたヘミョンだが、心はナンシルへの思いと夫であるパク・テロへの嫉妬心のみ。そしてナンシルはまた姿を消す。
またナンシルを探しあてたヘミョンだが、活動家たちにバレてしまい命が危うくなるがナンシルが上手く言い繕ってくれ、自分がパク・テロだとメンバーにウソをつく。
そのことで、満州事変の勝戦記念式典でテロを起こさねばならない羽目になる、、、

ネタバレ

ヘミョンは自分こそがパク・テロ(ナンシルの夫)であると言い張りそれを身にまとい式典で自爆を試みるがジャケットの自爆装置はナンシルの手によって外されていた。

(パク・テロは爆弾が仕掛けられた衣装のことを指し人物は実在しなかった)

結果、ヘミョンの静止を振り切り代わりにナンシルが夜の歌謡ステージで自爆テロを起こす。

・・・ナンシルのために生き自爆をも厭わなかった恋愛至上主義のヘミョンだったが、彼女の死後は華やかな生活を捨て、独立活動家になったようなエンディング。

感想

ヘミョンはナンシルへの深い愛(自分こそがパク・テロ=夫)を示すために、ナンシルは自分のせいでヘミョンを危険な道に引き込んでいることへの解決策として自爆テロ(自殺行為)を選び、そこには愛のみが存在し祖国への思いは二の次であった、、、という解釈を個人的にはしてみたかったのですが、そういう曖昧な感じではなかったです。

モボ・モガが彼らの外見を指す言葉のとおり、この作品も華やかな日本統治の恩恵下の街並みもCGを使ってしたりして再現するなど外側へのこだわりを見せたはいいのですが、時代に翻弄される若者たちの行きどころのなさを感情に訴えるのではなく、最終的に残されたものがテロリスト化という選択肢を選ばせない安定の「恨」オチでした。
(しかもヘミョンも元から祖国統一の夢は持っていた笑)

安重根のようなテロリストの銅像を建てて英雄視している幼稚な発想の国なんで、まあ仕方ないかなと( ´Д`)=3

オシャレな雰囲気でまことしやかに描かれていますが基本は安定の幼稚な反日でした(笑)

〜劇中の弁当爆破は実際にあったらしいです。
上海天長節爆弾事件 - Wikipedia
同系統の作品で「京城スキャンダル」というドラマがあるのですが、悲しみや恨をカラッと描いているのでこっちのほうがエンタメレベルは高いと思われまーす。

以上となります。お付き合いいただきありがとうございます。