日感アルダ

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韓国ドラマ「千年の愛」あらすじ感想・設定考察〜ネタバレ(ソ・ジソブ&ソン・ユリ「천년지애」)

こんにちは!ぷんおです。

本日ご紹介する懐かしの韓国ドラマは「千年の愛」(2003年)。

千年以上前に滅亡した南扶余(百済)の姫君が現代にタイムスリップする物語なのですが、設定がファンタジーすぎて全然わからなかったので二度見してまとめてみました。

※本記事は2021年8月14日の文章を2022年8月31日に再鑑賞リライト更新したものとなります。

作品を観るには?

U-NEXTAmazonプライムビデオの中のチャンネル『アジアPremium 』(月額550円 無料体験期間あり)などで配信されています。

基本情報

原題:「천년지애」(漢字表記:千年之愛)
放送:2003年3月22日〜5月25日(SBS)全20話
※最高視聴率28.2%

作品概要と特徴

●2003年の現代韓国にタイムスリップしたプヨジュ姫が660年のもといた時代の南扶余へ戻るまでに起こった物語。
●SBS公式HPの記載では、メロ(70%)+コミック(20%)+歴史性(10%) とのこと。
キム・ナムジンをはじめ韓国キャストによる日本語セリフが非常に多い。
●メインスポンサーがSKYテレテック(現在消滅)のため携帯電話が頻繁に出てくる。
●660年の時代の子孫と思われるよく似た人物が登場するが特に証明がない。

キャストとあらすじ設定

歴史上の人物に該当しそうな設定名などを記載してみましたが、劇中は末裔であるとの断定はありません。

ソン・ユリ

●プヨジュ姫

南扶余(百済)最後の王(義慈王)の娘。才色兼備、武芸に優れ勇ましい姫。ギシル・アリ(ソ・ジソブ)を好きになり、護衛武士として側近にする。
南扶余が唐と新羅の連合軍に滅ぼされた後、アリと残兵たちと南扶余の再起の機会を狙うが、新羅の将軍となったキム・ユソク(キム・ナムジン)に捕らえられユソクのものとなる。アリに救出され逃げる途中、アリはユソクに殺される。追い詰められ絶望し崖から飛び降りる。

<<現代の扶余にタイムスリップ>>

突然天候が変わり強風が吹き荒れた現代の扶余の河原。
ヤクザの親分キム・チュンチュがそこで気絶している美しい姫を気に入り連れ帰るが、宿敵と名前が同じであることから戦い抵抗。逃げる途中、アリに瓜二つのカン・インチョル(ソ・ジソプ)の車に轢かれそうになる。それをキッカケにインチョルの世話になる。

※扶余(ぷよ)の主(じゅ)姫でプヨジュ姫
※天照皇大神に滅ぼされた国の姫との設定

ソ・ジソプ

●ギシル・アリ

ギシル・ソミョン元将軍の息子。祖父は武王。元々人望が厚く優れた将軍であったが内部策略で失職。ヤサグレた生活をしていたところ姫と出会い復帰し、忠誠と永遠の愛を誓う。キム・ユソクによって父を殺される。

※ギシルの漢字表記は鬼室。(〜百済の将軍に鬼室氏います)

●カン・インチョル

カンナムアパレルのデザイナー。スパンコールキラキラのキャバ服(ナイトクラブ等の水商売女性の衣装)作りと行商販売。運転中に姫を轢きそうになったことで面倒を見るハメになる。言動がおかしくヤクザとの関わりがあるため面倒に巻き込まれたくないと何度も姫を突き放すが、結果放っておけず次第に愛し合うようになる。

タツジとは小学生時代のクラスメイト。
※コンペに勝ちでSKY社の携帯電話のプロモーションのファッションショーを請け負ったことからウンビとの交流が深まる。
※両親も学歴も金もなくタツジやウンビに蔑まれる。

キム・ナムジン

●キム・ユソク

アリの父によって殺された新羅のキム・ブムソク将軍の息子。王宮に忍び込み姫と剣を交えることとなるが、その美しさに一目惚れ。唐と組み新羅の将軍として南扶余に攻め入り城跡から姫が描かれた美人画を発見し持ち帰る。後に姫を見つけ囲い自分のものにしようとするが突き放される。姫の投身を悔やむ。

※素性を隠しアリの父の家の召使いとなり生活。アリの父を殺害。

●藤原タツ

日本有数の名家 藤原家の跡継ぎ。生みの母は韓国人で小学生頃まで韓国で育つ。
女癖が悪く喧嘩っ早い。継母から暴力事件のほとぼりが冷めるまで韓国支社(通信会社SKY)での勤務を命じられ企画室長として着任する。
家で見つけた掛け塾の美人画に心奪われ韓国に持参。後にそれにそっくりな姫と出会い独占欲に火がつく。姫がインチョルを愛している気持ちを無視&嫉妬し後半は軟禁&連れ回し状態となる。

※日韓ハーフ設定なので日本語が話せる
※会社ではほとんど仕事をしていない。
藤原鎌足の子孫を思わせる設定。

キム・サラン

●コ・ウンビ

見栄っ張りの母と焼肉屋チェーンで成功(成金)した優しい父の元に育った娘。才色兼備で抜群のプロポーション。母親の干渉が強く学生時代は勉強を強いられ恋愛経験もない。タツジが資産家と知り母親共々狙いを定めるが、当初馬鹿にしていたインチョルに好意を抱くようになる。SKYの社員。タツジの秘書的業務兼務。

※才色兼備設定なので日本語が話せる。
※過去の南扶余では姫の父の側室だった。

その他の人物

●キム・チュンチュ(イ・ギヨン)

カンナムコンサルティング会長。金貸しで財を成したヤクザ。姫に一目惚れ。後半は見守る恋へと変わる。

※過去の南扶余では姫の宿敵新羅の王(武烈王 金春秋)設定。

●オム博士(イム・チェム)

インチョルの住む公団アパートのお隣さん。占い師(観相、四柱推命など)で歴史研究家。キム・チュンチュ会長の手に渡った姫の日記の解読し、姫が過去に帰る手がかりを導き出す。妻と高校生の娘の3人家族。妻はウンビの家の家政婦。

●イケダ(ヤン・テクチョ)

タツジの日本人執事。オム博士の昔の修行時代の知り合い。

※韓国語が話せる日本人設定だが日本語は下手。

タツジの継母 (歌手キム・ボヨン1957年生?)

日本人。タツジの素行を監視するために送り込んだ手下(2人組の男)の報告で姫の存在を知る。掛け軸、姫の首飾り、姫の日記に固執しあれこれ画策。

※日本人設定のため日本語しか話さないが何を言っているのか聞き取れない。

●イ・ヒョク(イ・ソンギュン)

カンナムスタイルの共同経営者。一般企業勤めを辞めインチョルと共に仕事。夢はベネトンを超える世界的ブランドにすること。

話の鍵はタツジの継母。

重要な鍵を握っているのに日本語が聞き取りづらく伝わりにくいので箇条書きします。

●姫の日記(未来でのインチョルやタツジたちとの出来事を後に書いたもの)を所持している。
●姫の日記(古書)を本を読んでいるので姫が過去からタイムスリップして来た本物のプヨジュ姫と即認知する。
●姫が過去へ帰る方法を知っている。
●皇室の宝であるべき首飾りと引き換えに過去へ帰る方法を教えると条件を出す。
●姫が過去へ戻ることを阻止。
ーー阻止する目的ーー
斉明天皇を叔母に持つ姫が皇室に嫁ぐ過去を防ぎ、現世で皇室に他民族の血が混じる歴史を変えることが目的。

結果どうなったのか?

オム博士の解読していた書(姫の日記)に記されていた日付が帰る日であると判断し、姫は扶余へ行くことを決意。途中、タツジの義母の手下によって妨害。仇であるはずのチュンチュ会長やタツジが身を呈し守ってくれる。

やがて来た時と同じように雷が鳴り強風が。

姫は夜光珠の首飾りをインチョルの首に掛け過去へと崖から飛び降りる。
◇◇◇
気づいたところは南扶余の河原。ユソクたちの捜索で姫は命を取り留める。
ユソクは新羅の将軍の座を捨て、姫と共に船で流浪の旅へと出る。

仇ではあるが一途に思いを寄せるユソクをある程度受け入れ、未来へ出会うであろう1343年後のインチョルへ向けて日記を書き出す。
◇◇◇
姫が去った後のインチョル。
姫からもらった首飾りを胸に姫を探しに扶余へと向かう。

<完>

ぷんおの感想

千年後の世界でアリに瓜二つのインチョルがいるいうことは、アリが実は生きていたということになる。姫を探しに出かけたインチョルはどうなるのか?姫の末裔に出会って恋するのかな?

〜そんな物語の結末後の想像よりも、気になるのは頻繁に出てくる携帯電話!

1998年に日本の京セラと合弁でできた会社がSKテレテック(SKテレコムの「SK」+京セラ(Kyocera)の「KY」携帯端末メーカー。その後売却買収)がスポンサーでタツジとウンビの会社の設定。当時のPPL(間接広告)の入れ方のものすごさを実感しました。
◇◇◇
また、大量の日本語セリフや文化引用、歴史の紐解き要素。

2001年の平成天皇の誕生記者でのお言葉(韓国とのゆかり)からのインスピレーションもあったのではないかと思われます。

参考:asahi.com : 国際 : AAN (当時の韓国の反響)
宮内庁HP平成天皇のお言葉(お言葉全文)

おかしな歴史認識や日本と皇室をおとしめる表現も多いのですが、日韓ワールドカップ前後の日本への関心の高まりや好奇心、歴史ロマンへの憧れがある意味強く感じられる作品でした。

個人的に気になったのは歴史歪曲よりも、、、

ソン・ユリを平気で平手打ちにしたり、服を破いたり、ナイトクラブに沈めてガラス張りの箱に閉じ込めたり(飾り窓を連想)、終始姫を玩具のように扱う凄まじさ。

「お前は誰じゃ?」などの特徴的なお姫様言葉が笑いを誘うのですが、設定を越えた女優を軽んじている演出が多く、改めて見てメッチャ引きました(笑)こういうところで時代を感じますよね。

囚われの設定は設定にしても、制作陣のおじ達のいやらしい視線を感じてなりません。

若きソ・ジソプはカッコいいけど、若きソン・ユリは嫌でたまらなかっただろうなと思います!

〜以上となります。
2022年8月31日、一年ぶりに作品をじっくりみて記事をリライト更新しました。