日感アルダ

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韓国旅行で見た 物乞い(乞食)〜脆弱な福祉&黙認する人々【検証考察】

こんにちは、ぷんおです。

2023年3月と4月、それぞれ3泊4日の日程で韓国へ旅に出かけました。

今回の旅の目的の中に、日本では厳しい規制のある「屋台」の事情と「生活弱者」の様子をもっと知ろうという思いがありました。

興味本位や怖いもの見たさ、気持ちの中には蔑んだものがあったことは否定しません。しかし、今回の小さな調査で学びを得て考えが変化しました。

今回は『物乞い』にフォーカスしたいと思います。

頭を下げる男性

ソウル駅西口。正面の裏側に当たる場所。時間は午前7時頃。

正確な場所不明のオフィス街。ロッテホテル方面に歩いていた途中。マスクとダンボールで完全防備。

 

歩道に座り込む老婆

地下鉄鐘路3駅の大きな道路・鐘路沿いの歩道。朝に見かけ宿泊先に戻ってきた夕方にも。

地下鉄車内を歩く視覚障害らしき男性

地下鉄1号線車内。地下鉄の常連物乞いなのか?反応する人はいなかった。ザルかごを持ち黒いサングラス姿だったが杖もつかずにまっすぐ歩いていたのである程度見えていると推測。

地下鉄車内で乗客に声をかけて物を売る女性

これもまた1号線。ビニール袋にはお菓子が入っている模様。車内を歩き乗客に数種類の小型のお菓子を差し出し代わりに1,000₩(約100円)をもらっていた。
リュックに入っていた未開封の「龍角散のど飴」のことを思い出し追いかけて女性に渡すと驚いていた。龍角散も販売アイテムに使ってくれていればいいな。

その他の物乞いの目撃

子供の頃に見たハモニカを吹いたりして座り、金銭が投げられるのを待っている「傷痍軍人」のように身体の一部が欠損している方や身体が不自由な方が歩道にいるのを何人か見かけました(鐘路3街に多い)。ベトナム戦争の年代を考えるとこの方たちも日本と同じような傷痍軍人なのかもしれません。

その他の場所にも路上で乞食行為をしている人が。

 

ぷんおの感想

乞食行為をしている人の多さにびっくりしましたが、もっと驚いたのがそういった人々が「いて当たり前」というような人々の様子。

下記リンク記事のように弱者のふりをして物乞い活動をしている人もいるかもしれませんが、そういうなりすましも込みで黙って街にいさせてあげているというか。

小銭を投げたり、物を買ってあげている人の様子を観察すると、同情や哀れみの気持ちでそうしているのではなく、日常行為の一環として普通にそうしているという感じでした。

その他ホームレスも見かけました。日本にもよくいる袋や荷物をたくさん持っているそれらしき人です。明洞・会賢近辺(正確な場所後日調べます)の地下連絡通路ではダンボールを組み立てている人なども見ました。

その他、物乞いではないのですが、地下鉄1号線の話。宗教勧誘を懸命にしたり、チラシをベタベタ貼りながら歩いているとか、かなり面白い光景を目にしました。
地下鉄車内では物販をする人もおり、今回はお目にかかることはできなかったのですが、これは完全な違法物販かと思います。

最後に

福祉が追いついていないためこういった状況になっているのは確かなのでしょうが、もし、日本の街なかにこういった人がいれば、しかめっ面や見てみないふりをしたり、即警察に通報して排除されてしまうでしょう。

韓国で信仰している人が多いキリスト教の影響や、貧しくて苦しかった時代の痛みがわかる世代がまだ多いから、こういった人々を黙って街にいさせてあげているのかなと思いました。

〜以上となります。
本日もありがとうございました。

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