日感アルダ

映画、ドラマ、文化、日常の果てしなき考察〜活動費用のために広告つけています。

「恋愛世代1.5」(1996年)あらすじ・感想〜時代背景考察

韓国人でもない、米国人でもない自分。

移民の子どもたちのアンデンティティーの形成のようすが描かれています。

東洋人に対するヘイトクライムについても学びどころあり!

基本情報

原題:「1.5」
放送:1996年4月29日〜1996年6月18日(MBC)16話

「1.5」とは?

「1.5」は1.5世代移民の意味。(親が移民1世。その子どもなので1.5世代)
作品の1.5は70年代の初めに韓国で生まれて6〜7歳の時に米国移住した子どもの設定。

視聴するには?

U-NEXT、アマゾンプライムビデオ等で配信されています。

Amazon.co.jp: 1.5_恋愛世代(字幕版)を観る | Prime Video

登場人物

①イ・チャンウク(チョン・ウソン

f:id:punwo:20211214182502p:plain
両親と弟の4人家族。学生アメフト選手。
白人に妬み(東洋人差別に対する喧嘩)を買い、プレイ中に怪我をさせられプロの道を断念。
入院中にロス暴動が起き、一家が経営していたスーパーマーケットが襲われてしまう。
暴動のショックで弟が薬物に手を出したことをきっかけにヤクザに目をつけられてしまいひとりだけ韓国に戻る。
生まれた韓国で家族との生活基盤を作ろうと思うが思うように行かず、米国に戻りそこで両親が懸命に育ててきたものを受け継ぎ守るという選択を選ぶ。

②ホン・ユジン(キム・ソヨン  1978年生まれ)

f:id:punwo:20211214184050p:plain
両親は離婚。母親と2人で米国に移住。男癖の悪い母のせいでなにかと苦労するが、歌手になる夢に向かって努力する日々。
韓国のプロモーターの目に留まり、単身韓国へ。
数々のアクシデントやスランプを跳ね返し、努力と実力を認められ歌手として成功をおさめる。
チャンウクに好意を寄せるが妹扱い。

★母親は美容室経営。ドンス(ヘギョンの実父)のロマンチックな誘いに応じ結婚するが、入籍後新婚旅行を最後に音信不通に。ビザ目当ての結婚詐欺に遭った模様。

③イム・ジャニ(ソン・ジチャン)

f:id:punwo:20211214184110p:plain
裕福な医師家庭に育つ在米韓国人。母親に甘やかされ我がまま放題に育つ。
散財の挙げ句カードが止められ請求書の山。父親の逆鱗に触れる前に母親が韓国の語学学校へ留学させる。
借金の総額を知り激怒した父親に強制的に軍隊に入隊させられる。(※米国永住権者も韓国で一定期間過ごすと入隊義務が生じるらしい)
軍隊生活(3ヶ月間)で親の有り難みに気づき、韓国人としてのアイデンティティーに目覚め、韓国人のソラと結婚。

④チャ・ヘギョン(シム・ウナ

f:id:punwo:20211214182539p:plain
リハビリ医を目指す韓国人留学生。
病院でチャンウクと知り合いリハビリを通じ知り合い、互いに熱く想いを寄せ合う。
並行してジノから愛を告白されるが、序盤は愛を感じられずにいる。
家族構成は両親(後に養父母と発覚)と叔父ドンス。
帰国後、母親から見合いの無理強いが始まり、堅苦しさから愛がないジノとの交際し結婚を考えるが、母親は家柄に釣り合わない海外養子のジノを否定する。
叔父ドンスの裏の仕事と両親の不正な商売(母親の経営する宝石店に闇卸)が発覚したことで警察がやってきて家庭は崩壊。
今まで裕福に生活できたのは、犯罪で得た罪深い金のおかげであったことのショックと罪悪に苛まれ姿を消し人知れず児童障害者施設で働く。
探し出してくれたジノに再会しジノの大切さと愛に気づく。

⑤ソン・ジノ(シン・ヒョンジュン

f:id:punwo:20211214182652p:plain
6歳で米国に里子に出された海外養子。養父母の愛を存分に受け育つ。
ヘギョンに一目惚れし交流を深める中で、祖国いる離れ離れになった家族への思いを強く感じるようになり、大学卒業後ヘギョンを追って渡韓し韓国の企業に入社する。
米国との文化の差に落ち込む日々の中、TVの『人探し番組』に出演し、弟のジンボクを見つける。

★生き別れになった弟は中華料理屋の配達員で祖母と黒人系ハーフのギルスの3人住まい。父親は早くに亡くなり母親も8年前に病気で死去。
ジノは母親に駅に置き捨てされた後、養護施設へ入れられ、そこから米国に養子縁組。それを悔やんだ母は贖罪のためかギルスを家に迎え入れたとのこと。
チャンウクを愛しているヘギョンにいつまでも待っていると告げ、消息不明になってしまったヘギョンを探しあてる。

登場する若者の複雑な生い立ち

移民(韓国と米国人の価値観が半分半分)の子ども①チャンウク②ユジン③ジャニ、海外養子(米国人の価値観)の⑤ジノ、実は自分が養子であった④ヘギョンに、⑤の弟ジンボク、⑤の家で暮らす米軍兵と韓国人の間に生まれたギルス、、、と様々な境遇。

見どころ

●韓国を捨て米国で成功することを夢見て生活をはじめた第1世代の思い。
〜①の親は焼肉屋や日本料理店の下働きからスーパーマーケットを営むまで成長。②の母は美容師(当時の美容師は韓国で微妙な仕事)

●ロサンゼルス暴動の言い分
〜黒人と韓国人の思いの違い

●韓国ドラマあるある臓器移植
〜⑤の弟が慢性肝不全で⑤から肝臓提供を受ける。

●差別と劣等
〜米国籍でもアジア人はアジア人。韓国生まれでも韓国では韓国人として扱われない。在韓米兵の残した子どもへの風当たり。韓国生まれなのだが、韓国人でも米国人でもない1.5世代ならではの立場。

気になったシーン

◇◇「ロス暴動」後、大学で韓国人による韓国人救済の募金活動の是非

<黒人の言い分>
黒人街に住みもしない雇もしないのにどんどん商売を広げる韓国人は、自分たちから金を盗んでいると主張。
<韓国人の言い分>
自分たちの正当な苦労と努力の成果を認めない黒人が悪い。暴動で盗みを働いているのは黒人のほうが悪いと主張。
<ジノの主張>
〜黒人が少数ならば韓国人は極少数。少ない(弱い)韓国人に怒りを向けるのは理解できない。暴動は韓国と黒人の問題ではなく全体の問題性を主張。

◇◇ヘギョンとジノが訪れたスーパーでのワンシーン
〜韓国系の子ども連れた白人の夫婦に遭遇。
「韓国の食べ物を買いたいのだが何を買っていいか分からない」と2人に嘆く。
子どもに韓国語で訊ねると、
「ラミョン(インスタントラーメン)」「チョコパイ」との返答。
戦後の貧困時に普及した米国と日本からの支援食品が子どもの思う故郷の味とは、、、。

感想

このドラマが放送されてから四半世紀(25年)。
歴史的価値&学びがあるドラマだと思います。

ロサンゼルス暴動(1992年)についても実際のニュース映像を彷彿とさせます。(劇中の主人公の経営しているスーパーが暴動で破壊)
また、一世たちの移住の動機もリアル。(アメリカンドリームを夢見ていると同時に韓国に居づらさを感じている)

色々と学びどころのある作品であるとともにツッコミどころもたくさんありました。
特にユジンの歌唱力(オープニングの曲)は下手すぎて絶句です。

今日の勉強

韓国の米国移民の歴史

<第一段階 ハワイへの出稼ぎ移民>
1882年の米朝修好通商条約締結後、1903年〜1905年までの間に7000人以上がサトウキビ農場に移住労働。単身未婚男性労働者たちは仲介を通じ、韓国の花嫁を迎える(互いに写真だけで結婚を決める。1924年までに1000人の「写真新婦」が嫁入り)
労働契約終了後、多くが本国に戻らずハワイから本土へそのまま移住。第2次世界大戦終戦の1945年までの韓国系米国人の人数は約1万人とそう多くない。

<第二段階 米国軍人と配偶者>
1952年の米国の移民国籍法では韓国に対して年間100人の移民枠が割り当てられた。
1953年〜1963年の間に、米国軍人の配偶者の韓国人女性(約6000人)海外養子(戦争孤児約5000人)とされているが正確な数字ではなくこれより大多数が移り住んだと推測されている。

<第三段階 定住前提のファミリー移民>
1965年に米国移民法が改正され、米国での成功を夢見る家族単位の移住者が増加。クリーニング店などの個人商店を開業し(英語が話せないため主地区での商売が芳しくなく競争相手の少ない黒人等の低所得者層が住む地区で商売を開始)地盤を築き、次から次へと家族や親戚、同胞を招き入れた(コリアンタウン化)。

=移民者人口推移=(約人数)
1965年 2.5万人
1970年  5万人
1980年 35.7万人
1990年 70万人
2010年 170万人

※その他、韓国が「養子輸出大国」と言われていた背景や孤児問題に触れることができたのですが、長くなるので別な機会にまとめたいと思います。

〜以上となります。
お付き合いいただきありがとうございました。

 

[参考記事]

リュ・スヨン出演「ネイビー」あらすじ・感想【韓国テレビドラマ・映画】

どうもっ!ぷんおです。

先日見た作品「ネイビー」の話です。

映画かと思ったら、韓国MBCと国防広報院の共同制作ドラマ(韓国海軍イメージアップのための作品)でした。

戦艦総出で実弾発射のリアルさと、主人公たちの青春物語のリアリティのなさのギャップに思わず笑ってしまいました。

ネイビー [DVD]

基本情報

題名:「ネイビー」(네이비)
放送日:2001年10月12日(韓国)
企画制作:韓国国防省/国防広報院
撮影協力:韓国海軍本部
キャスト:ミンソク(イ・フン)、ヒョンス(リュ・スヨン)、ソヨン(イ・テラン)、ユジン(ソ・ユジョン)他

プロット

貧しい生活からはい上がるために海兵隊を志願した軟派でプレイボーイの砲術長ミンソク(イ・フン)と、海軍将官を父に持ちエリート街道をあゆむ真面目で堅物の作戦官大尉ヒョンス(リュ・スヨン)の2人は同期のライバル同士で些細なことでぶつかり合う毎日。

ある日ミンソクが海中で出会い気に入った女性ソヨン(教官)が偶然にもヒョンスの婚約者。

ソヨンを巡って2人の中は更に悪化。
ヒョンスはソヨンの気持ちを無視して結婚を話を進めていく。

ソヨンとミンソクは真剣に惹かれ合っていくが、そこに立ちはだかる身分の差。

ある日、38度線の深海で任務に携わっていたミンソクとヒョンス。ヒョンスのホースが絡まり命に関わる事故が起きるがミンソクはヒョンスを見捨てず救出する。

ヒョンスの命を助けた後、命をかけて潜水艦引き上げの任務を遂行したミンソク。
2人に本当の友情が芽生え、ヒョンスは身を引きミンソクとソヨンの真実の愛を応援する。

米国イージス艦の派遣研修要員として「盾」としてミンソクは最強潜水艦で「槍」として国家のために尽くすことを共に誓う。

ネタバレ感想

広報目的の番組という特性上、特にひねりもありません。

ヒョンスは失恋した形になりますが、新米女性通信官ユジンが想いをよせていることに気づくといった形で誰も不幸せにはなりません。

軍服姿がカッコいいのでリュ・スヨンのファンの方は必見かもですが、軍艦や潜水艦のカッコよさという点では微妙です。

以上となりまーす(^ω^)
個人的には爆笑しました!

韓国ドラマ『京城スキャンダル』あらすじ&感想〜ネタバレ鑑賞記録【韓国ドラマ】

日本統治時代の華やかな時代の京城(ソウル)の様子とその人々の内に潜む祖国への思いの両方がテンポよく描かれた作品です。

作品を観るには?

U-NEXTで配信中です!トライアルお試しください。

基本情報

放送:2007年6月6日〜8月1日  16話(KBS)
原題:「경성스캔들」
原作:イ・ソンミ「경성애사」(京城愛士)
備考:裏番組「銭の戦争」の大ヒットで視聴率は振るわず。
ロケ地:陜川(ハプチョン)映像テーマパーク

あらすじ

1930年代、日本の統治下の京城(現在のソウル)。
西洋文化謳歌する人々と密かに祖国朝鮮の独立を切望する者たちが混在していた。

イケメンかつ最先端の流行をいく主人公ワンは、京城一のプレイボーイを自負。
どんな女でも10分で口説き落とすと豪語し、西洋かぶれの人々を軽視する超保守派の堅物のヨギョンを口説き落とせなければ彼女と同じ独立闘士になると宣言。

堅物の彼女を落とすのに必死になるワン。喧嘩を繰り返すうちに互いに好意を持つようになるが、親密になるにつれ、ワンも独立運動に関わらざるを得なくなる。

彼女と行動を共にしていくうちに秘めていた亡き兄(反日活動家)の意志を継ごうとする気持ちが高まっていく。

キャスト設定詳細

ソヌ・ワン(カン・ジファン)

イケメン+スタイル抜群+オシャレ+金持ち。絵に描いたようなモダンボーイ。
言い換えるとチャラくていい加減で口が上手い男。

実家は親日の超資産家。父と継母、兄のミンは東京留学中に死亡(独立運動を行っていたので銃殺)と複雑な家庭環境。東京留学経験あり(途中帰国)。

スキャンダル&ゴシップ雑誌「月刊ちらし」の“客員”記者。客員なのでまともに働かず気ままに生活。

ソウルメイトというくらい心が通じ合っている女友達のソンジュが居る料亭に居候中。

ナ・ヨギョン(ハン・ジミン

本作のヒロイン。実家は書店で母と二人暮らし。夜は書店で勉強を教えている。祖国開放の独立運動で亡くなった父の意志を継いで運動に邁進。西洋かぶれのモダンスタイルを好む人々を蔑視している。

陰で“朝鮮最後の女”「チョマジャ」と呼ばれている(朝鮮時代[チョソンシデ]最後の[マジマッカン]女[ヨジャ]の略。前時代の価値観を堅く守り抜く決意の意味)。白いチョゴリに黒のチマという伝統スタイルでどんな人にも食って掛かって正論をぶつけるので男性たちも恐れている。

イ・スヒョン(リュ・ジン)

総督府保安課のエリートイケメン役人。頭脳明晰冷静沈着で感情を表に出さないクールぶり。

ワンの兄ミンと共に朝鮮独立を目指し独立運動に献身していたが、東京留学中にミンが銃弾に倒れる。自責の念を背負い誰にもいうことなく親日家のふりをして役人に。

ワン達からは裏切りものと思われても素振りを見せず何を語ることもない。

実は、ソンジュが所属する暗殺集団 “愛論団”の謎のボスなのだが、その身分を隠して内情調査と復讐のチャンスを狙っている。

チャ・ソンジュ(ハン・ゴウン)

高級料亭ミョンビン館のオーナーかつ京城イチのキーセンで京城の憧れのスター。
少女時代に料亭に沈められ、死を考えていたところでスヒョンと出会い、店で政府の高官や要人と接しながらも陰で独立運動家として活動。

ネタバレ

ソンジュは娼館に売られた時に出会ったある青年との出会いで、祖国の独立のために生きようと一流のキーセンまでのぼり詰めたのだが、その原動力となった青年がスヒョンと発覚。

お互いに長らく想い合っていたことを確認するのだが、ソンジュを追いつめ逮捕する立場となり、互いに銃を向け合う2人。組織の秘密を守るためスヒョンはソンジュを撃ち殺す。

ワンとスヒョンはダンスホールで開催された日本人パーティーで乱射のテロ行為。その後ワンは戦争義援金満州に運ぶ任務のため駅で彼の無事を祈り待っていたヨギョンと落ち合い汽車に乗り込む。

といった感じ。

ぷんおの感想

日本人にとっては反日感を感じざるを得ない感はあるのですが、軽いノリ(ラブコメ)で描かれているので結構楽しめると思います。
国家独立の夢も自身の愛も両方得ようとするポジティブなオチは正解だと思いました。

同系統の作品で「モダンボーイ」という映画があるのですが、自爆テロを美化傾向があって個人的には好きではありません。

韓国ドラマ「イヴのすべて」あらすじ・感想

こんにちは!ぷんおです。

本日は日本の地上波で初めて放送された韓流連続ドラマ「イヴのすべて」のお話です。

ちなみにこの作品は、私がはじめて出会った記念すべき韓流ドラマでもありま〜す。

👇MBC「ハッピータイム」で雰囲気掴めます!

基本情報

放送:2000年4月26日~2000年7月6日(MBC
全20話 水木ミニシリーズ 韓国最高視聴率45.2%
※日本放送は2002年(テレビ朝日系)
原題:「이브의 모든것」

●舞台はMBC放送局。劇中は「MBS
●全20話を10話に圧縮し放送したため話の辻褄が合わない箇所多発。
●主題歌の差し替え(韓国「True Love 」FIN.K.Lピンクル)、日本「Jewel Songs」BoA)で視聴者が反発。
●話題性の割に視聴率は振るわず。
●海外リメイクはフィリピン、中国(2回)。2010年9月21日の中国リメイク作品「新・イヴのすべて 〜愛とキャリアを賭けた女神たち〜」の主役はチャン・ヒョク

作品を観るには?

当時人気があった作品ですが、配信に上がっているのをみたことがない作品です。みたい方は、レンタルもしくは中古DVDで安いのを見つけてのご購入をおすすめします。

本日(2022年5月25日)現在で見つけたぷんおが購入したことがあるお店で見つけた格安の日本版のリンク貼っておきます。

※ぷんおが数円のお小遣いをゲットできるアフェリエイトリンクとなっています。ご購入者の個人情報はぷんおにはわからないシステムとなっています!よろしくおねがいします(^ω^)

※中古DVDを購入する際は、全巻揃っての価格か?海外版か否か?しっかり確認してから購入してください。たまに安い台湾版などがあり、それを買った方がお家のDVDで再生できなかったなんて声もみかけますよ。買う時は販売メーカーやJANコードで要確認!上記はエイベックスからでている日本版でございます。

キャスト

著作権侵害の恐れがありますが、顔写真スクショ、あえて記念に掲載しています。問題あったらすぐに取り下げます!

①ヨンミ(キム・ソヨン
f:id:punwo:20210925191003j:plain
MBSアナウンサー。ソンミのライバル。自分の望みを叶えるためには手段を選ばない。非情非道主義。ソンミの持つ全てを次から次へと略奪。自分のために命を落としたウジンへの自責の念で入水自殺を試みるが失敗&記憶喪失。

②ソンミ(チェリム
f:id:punwo:20210925191020j:plain
MBSアナウンサー。本作のヒロイン。好意を寄せていたウジンをヨンミに奪われる。自分を陥れるヨンミを嫌悪していたが、ヨンミの成れの果てを見てそれでも友達であることに気づく。最終的にヒンチョルからのプロポーズを受ける。オッチョコチョイ。

③ウジン(ハン・ジェソク)
f:id:punwo:20210925191013j:plain
MBSカメラマン。ソンミのオッパー存在。ヨンミの悪行を知りながら受け入れ、ひどい仕打ちで振られても愛し抜く。ヨンミをかばって死亡。

④ヒョンチョル(チャン・ドンゴン
f:id:punwo:20210925191008j:plain
MBS取締役企画理事。本作のプリンス。御曹司だがアウトローな面があり、複雑な家庭で心の隙間の寂しさをソンミが埋めてくれる。仕事はバリバリで“デキる男”。ソンミの気持ちを尊重し自分の思いを表に出さないが、最終話ソンミのロンドン行きをプロポーズで阻止。

⑤インス(チェ・ジュニョン)
f:id:punwo:20210925191819j:plain
ヨンミの地元の元カレ。チンピラ。ヨンミの過去をダシに揺する。

⑥ジュヒ(キム・ジョンウン
f:id:punwo:20210925192217j:plain
ヨンミとソンミの先輩アナ。ヒンチョルに思いを寄せている。最終話で同僚と結ばれる。※パリの恋人のテヨン役

内容・相関関係

真逆の環境で生まれ育った①ヨンミと②ソンミの2人が、テレビ局のアンカーウーマンの夢に向けて切磋琢磨し成長していく物語。①が②を陥れる様子が中心。①〜④すべてが違った形で本当の愛に気づく。
ーーーーーーー
①②の共通点は父子家庭。
①:貧しい環境で酒乱の父から虐待を受け成長。母親は幼い頃に失踪蒸発。のし上がるためには手段を選ばず猪突猛進。計算高く野心家。
②:母はいないが裕福な環境で父親の愛を一身に受け、明るくまっすぐな性格に成長。疑心が薄いので、ソンミに脇の甘さをつかれる。

プロット

ヨンミ(①)の父親が仕事先の建設現場で事故死。独りぼっちで可哀想な自分を演じ、現場監督のギソンの同情を得て大学入学の支援を受けることに。ソウルへ上京、そこには自分とは全く逆の環境で育ったギソンの1人娘ソンミ(②)が。①②はアナウンサーになるという共通の夢があり、奇しくも同じ大学の放送学科に入学。

自分にないものをすべて持っている②にメラメラと燃える嫉妬心。②の幸せすべてを奪い自分の夢を勝ち取るために動き出す。②が幼い頃から恋心を抱いているお兄さん的存在のウジンに接近。②の気持ちを知りつつ③へ告白し付き合いを始める。

失意の②は思いを断ち切るためロンドンへ短期留学。慣れない地でアクシデントに巻き込まれ、同じ韓国人留学生のヒョンチョル(④)に助けてもらう。④と兄妹のように親しくなり、②は④に悩みや断ち切れない③への思いを相談。④は②の明るさで母を捨てた父親への反発心と孤独の中で育った荒んだ心が救われていく。

②は帰国してもメールで④と連絡を取り合う。②は④のアドバイスを受け③に思い切って気持ちを訊くが③は①に好意があるとのこと。②は決定的に③振られる。

①は、チンピラの元カレ(⑤)に脅されキャバクラでバイト。疲れ果てたキャバクラ帰りの姿を③の母に見られなじられる。

①の野心は大学生活にも及ぶ。放送祭の司会者選考に破れた①は、②の父が軽い接触事故に巻き込まれた話を盛り、①を騙し司会の座を奪う。①の本当の顔を知らない周囲は②の言うことはきかず①をいい人だと信じ騙されたまま。

①の性質に感づいた③の母親は③と①との交際を反対するが、その思いに反発した③は家を飛び出す。酔った勢いで①と③は関係を持ち、①はそれを利用し妊娠中絶をしたととうそぶき③との婚約を勝ち取る。

④は父親が病気で倒れ帰国。父の跡を取る決意をし、MBS放送局の取締役企画理事の任に就く。

①②は共にMBSへ入社。アナウンサーへの夢に一歩近づく。②は自分より才能があり、完璧に仕事をこなす①と自分を比べ落ち込む毎日。正体を隠した④が支えとなってくれる。

②の人の気持ちに訴えるキャラクターが認められて行くに連れ、①のライバル心は燃えていく。②が勝ち取った企画は②が④のコネを使ったと吹聴。①から④の正体を聞き知った②は、④がずっと正体を隠し自分を騙し接していた事への大きなショックと怒りを受け④に決別を告げる。

①の成功を羨む⑤は昔の①のやさぐれていた時代の写真をネタに①を脅し始めるが、①は⑤を刑務所へ送り込む。③は⑤に①の本当の姿を聞かされ愕然。

盲腸で①は7時の番組を休まざるをえなくなる。②が代打で起用。児童誘拐犯のニュースで感情むき出しで「本当に悪いやつです」と伝えたミスが逆に視聴者が共感を呼び番組は②の手に。

②に番組を取られた①は、本番のスタジオデスクに携帯電話を仕込み、音を鳴らせ放送事故を起こし②を番組降板させる。①は③への当たり散らしと④へのマンション訪問など過激なアタック攻撃を加速させる。

④は朝の番組「イヴの朝」の制作を発表。①をキャスターに据える。③は①が④を狙っていることに気づき①を問い詰めると①は③を突き放す。それでも①を思い悩む③。
②は④の気持ちを受け入れようと前向きになるが、③が①との件を思い悩む様子が放っとけなく苦しむ。

④は②の気持ちを思い①と③の関係を修復させるためロンドン出張を命じるが、2人の仲は逆に最悪の事態に発展。自暴自棄になった③は帰国後疾走。酒に溺れ日増しにすさみ病んでいく③。③を放っておけない②。④のことを深く愛しているが③を支えようと決意。④は②を思うが距離を置くことを決意。

①は刑務所の⑤からアバズレ時代の写真をばら撒くと再び脅迫。焦った①は立場を守るため、一度突き放した先輩⑥に取り入ろうと必死になるが失敗。追い詰められた①は⑥の番組の座を奪うことで自分を保とうと⑥の車に細工。⑥は追突事故を起こし大ケガ。

事故を知った③は①を疑い、駐車場の監視カメラの映像を調べると①の姿が。①は映像を③が持っていることを知り、③に必死にすがり復縁しようとするが、②と④が別れたことを知ると再び④にアタック開始。

③は②と④の関係に溝が生まれているのは自分が原因と気付き、④に会い①の悪行を伝える。それを知り①はブチギレし③のもとを去るが、⑤が出所し復習を企てていることを知りまた③を利用し⑤を片付けようとするが⑤は逃れる。

⑤は①の行いに報復をするため①の中継現場へ。そこで①の命を狙おうとするが③が助けに行き①をかばい車に轢かれて死亡。

その後①は自分の小細工現場が映っているビデオテープを入手し再生。そこには映っているはずの自分はおらず③からの①を思う愛の告白が。

それを見て涙を流す①は今まで自分がしてきた悪い行いを後悔し姿を消し、漢江(?)で人知れず入水自殺。

①の行方が見つからないまま心配しながら仕事に打ち込む②。①の代わりに②がキャスターを務めることになった「イヴの朝」。番組中の映像の中に①の姿を見つけ、②④は現場を訪れる。

①は児童施設で働いていたが、自分が幸せだった6歳までの記憶しか残っておらず以降の記憶はほとんど失っていたが、自分にとって③は大切な人だということは覚えていた。そして忘れてしまった②に自分と友達だったのか訊ねる。②は涙を流しながら一番の友達だったと返答。

②の元にロンドン特派員の話が舞い込み②は行くことを決める。④は空港まで車で送るが自分の気持ちに正直に②に「行くな」と頼み指輪を取り出しプロポーズ。車の行き交う交差点の真ん中で熱いキスをする②と④。

感想・まとめ

はじめてみた韓ドラということと、ギョーカイ設定ということもあり、女性陣の洗練された都会的なファッションやメイク、チャン・ドンゴンのイケてる加減、インテリアの違いにすごく驚きました。

当時契約してまもない実家のJ:COMLaLaTVでの出会いだったのでより新鮮だったのかもしれません。

その一方で、恨みつらみのオンパレード、怒鳴り合い、髪の毛の引っ張り合いのケンカ、、、

日韓文化の違いに興味を持ったきっかけとなりました。

胸がときめく主題♥ピンクルの「True Love」

※2022年5月25日更新

ソン・ユリちゃん在籍のアイドルグループ、ピンクルが歌う主題歌をSpotifyで発見したのでリンク貼っておきます。(アフェリエイトサイトではありませんが、無料会員登録が必要です)

〜以上この曲を聴いて、ソンミとヨンミのようにスーツ姿で頑張っていた22年前の若かりし頃の記憶が蘇り、胸がキュンとなっているぷんおからお届けしました!!!

みなさん、またお会いしましょう!

韓国ドラマ「エデンの東」感想〜攻略ポイント

先日「エデンの東」(에덴의 동쪽)を視終えました。f:id:punwo:20210902001538j:plain
とにかく長いんで、今回はあらすじガッツリを放棄し、個人的に気になった設定なんかをまとめていきたいと思います。

エデンの東」を視聴するには?

LaLaTVで放送しています!2021/12/14現在

私は『LaLaTV』で視たのですが、現代では放送に相応しくない箇所多数、かつ長編で古いので、配信はかなり難しいんじゃないかという感じがしました。

その他の方法としては、ツタヤの宅配レンタル。新品DVD購入となると、かなりの金額でした。1BOXが2万円近くてそれが5個もあるのです。中古もチェックしたのですが、全話まとめて販売しているのが極僅か。ほとんどが数話のバラ売りなので、購入する際全話揃っているのか気をつけたほうがよいと思います。
Amazonで見つけたのですが、レンタル落ちで円盤とジャケットのみで『2万円』以上します。。。

基本情報

・放送:2008/8/25〜2009/3/10(MBC)全56話
・平均視聴率:25%
・脚本:ナ・ヨンスク
・演出:キム・ジンマン他
・総制作費:200億ウォン
・日本放送:2009年4月13日放送(TBS)
ソン・スンホン除隊後復帰作。

作品概要

韓国MBC放送の公式ページです。

気になった事柄

●韓国の現代史が骨格の社会派作品であるが、恨,裏切り,出生の秘密,血の繋がり,などの古典的な要素が数多く含まれており、後半に進むに連れ、社会派要素は薄れ普通の復讐劇+ロマンスと化し、最終的にホームドラマのようなオチ。

政権交代に左右される「政治家・検察・裏金」の絡み合いが、今も変わらず同じように繰り返されているところに苦笑い。

●戦後世界最貧国から脱するために、観光やカジノ産業で外貨獲得というのはテキストベースでは知っていたけれど、こうして映像にしたものを見ると、ギャンブル産業に望みをかけて国家総出で真剣に取り組んでいた様子っていうのがなんとも、、、戦争で産業基盤施設(日本が作った)を失ってしまったので仕方がないけど、、、

●主役のソン・スンホンは英,中,日本語等の多言語を操る。カードさばきもお見事。韓ドラあるあるの肉体美披露。移動はバイクを好む。

●多数国での海外ロケとリアルに表現した60年代の炭鉱町。
▼ロケ地は陜川映像テーマパーク 。

グタグタになったと思われること

●ヘリン役のイ・ダヘが途中降板。当初はヘリンがドンチョルの最終的な恋人役との噂があったようだが、やむなくグレース役のイ・ヨニがドンチョルの最愛となる。そのため、互いに惹かれあった理由に説得力がないまま結ばれていくので違和感が生じるように見えた。かつイ・ヨニの演技が未熟で視ているこちらが恥ずかしい気分。

●拉致誘拐シーン乱発。かなりの人数が拉致されており、特にグレースの拉致率は高い。

●ワンゴンがクク会長に復讐設定がうやむやに。チュニと棟梁の絡みがなんだったのか不明。オッキが女優の設定も不明。テファンがジヒョンの親を知っているようなことを言っていたが立ち消え。結局ジェニスは?ヘリョンの姉のその後は?ヘリョンの姉の婚約者の財閥御曹司はどこに?・・・その他諸々辻褄の合わない数々。

●ドンウクとミョンフンを入れ替えたことで、血が繋がってる繋がっていないで右往左往するまではわかるのですが、昔の(今も?)韓国人の血統、特に「父系血統」へのこだわりが理解不能だし、韓国は価値観の違う外国と再認識。

キャスト・設定

韓国語Wikipediaに割としっかり書いています。
Google翻訳で訳したら大体理解できると思います。
https://translate.google.co.jp/?hl=ja

あらすじ

LaLaTV』が分かりやすいです。

感想(ネタバレ含む)

私は割と視た作品を細かく書くのですが、この作品については、設定がブレブレなのと、ヤクザ絡みの人間関係が多いので途中で筆を折りました。

流れとしても、敵(テファン)への恨みを晴らそうとしているうちに、テファンの子との取り違いが発覚。抗えない血縁の件、裏社会の兄と検事の弟なので亀裂。
一番理解し難いのが、通常の人間であれば、陰で支えてくれている人のことになんとなく気づくと思うのですが、ドンウクは最後まで気づかない。グク会長が残した秘密文章を読み、兄が自分のために裏社会に堕ち、自分の命やピンチの数々を何もいわずに救ってくれたことをやっと気づく。。。え???

とりあえず前半の話の流れと、ソン・スンホンの演技はすごく良かったです。

〜以上となります。
お付き合いいただきありがとうございました。

「コーヒーに惚れる」あらすじ・解説【韓国ドラマ】

こんにちは!ぷんおデス。

最近「ウェブドラマ」という5〜30分くらいの短尺ドラマがネット中心で若い層から人気があるとのこと。

今日はですね、「コーヒーに惚れる」という作品のお話です。

ドラマは2018年に製作。1話の時間は約5分で全4話。
GyaO!の無料動画で視ましたが、YouTubeにもありました。
▼「커피에반하다」全話


−−−ネタバレあらすじ−−−

主人公はバリスタ女子のカウル。
彼氏歴のゼロの「모태솔로(母胎ソロ)」(※母体から生まれた時からソロという意味で、一度も恋愛をしてない女の意味)

彼氏いない歴が1万日を超えると天使になり天に召されてしまうという、変な迷信を信じてしまい焦って彼氏を作ろうとするが上手くいかない。

友達に紹介してもらった、甘い笑顔の甘いカフェモカが好きな(モカ男子)は、マザコン

店で出会った大人っぽくて温かでカフェラテのような雰囲気の(ラテ男子)とデートの約束をするが、彼の大学時代の女ともだち(ミントチョコアイス女)がなぜか同伴。

思ったより優柔不断なラテ男子の離席中、ミント女は自分が元カノだのなんだのカウルの恋を妨害。

明日が天に召される期日なのに、彼氏ができないカウルは自暴自棄で泥酔。

そこに自分と同じコーヒーの香りがする常連客のジェホンがやってきて、その話がフィクションと知る。
死なないと安心したカウルは、ジェホンに唇を寄せるが、、、

オェッ!

韓国ドラマあるあるの嘔吐をもよおすシーン。

−−−完−−−

【解説】
タイトルの「コーヒーに惚れるの」原題は「커피에반하다」。
実際にこれと同じコーヒーチェーン店が韓国に存在します。

 

愛称は커반。公式HPには価格が記載されていませんが、アメリカーノは現在2000₩のようです。
[参考記事]
https://coffeebanhada.com/main/menu/list.php


このドラマはプロモーションの一環だと思うのですが、コーヒー吹き出しや嘔吐シーンを盛っちゃうところが韓国らしいなとは思いますが、飲食業界なのにわざわざしなくてもいいのにと思うのですが、、、


さて、コーヒーチェーン店の「커피에반하다」の話に戻ります。

チキン屋とコーヒー店は、知識やスキルがなくてもできるので、フランチャイズ開業する人が多いのと同様に潰れるお店も多いのが実情。

しかも最近激安コーヒーチェーン店が増え、潰し合い状態になっているようです。

しかしながら企業としての展開は面白く、24時間無人対応の「バリスタロボット」なるものがあるそうで、サムスンも自社のキオスクに導入したそうです。
[参考記事]
サムスン、カフェチェーンにキオスク供給 - NNA ASIA・韓国・電機
‘미래형 매장의 시대가 열린다’ 24시간 무인 프랜차이즈 카페와 만난 삼성 키오스크 – Samsung Newsroom Korea

コロナで非接触非対応接客が増えてますし「パリパリ文化」の韓国人的には時間短縮になって逆に喜ばしいサービスなのかもしれませんね。

みなさんはこのお店、行ったことありますか?

コロナが明け、私たちが自由に旅行ができるようになった時には、今の店舗数より更に増えているかと思います。
[公式HP 店舗検索]
https://coffeebanhada.com/main/store/find.php


ということで、本日は「커피에반하다」のお話でした。

韓国で代表的なコーヒーの種類は「アメリカーノ」。
どうしてアメリカーノが普及したのかは日を改めて書きたいと思います。

以上お付き合いいただきありがとうございました。


ロゴのパクリでも問題になっていたのを思い出しました!
北海道の札幌駅にある複合施設のJRタワーのロゴにそっくりだと。。。

f:id:punwo:20210826145635j:plain

f:id:punwo:20210826145655j:plain

 

ヒョンビン出演「アイルランド」〜結局なにがいいたいワケ?【考察】

f:id:punwo:20210822141556p:plain

どうも。ぷんおです。

ヒョンビンブームの流れで興味をお持ちの人が多いはずの作品「アイルランド」。

結構モヤっとする作品だと思いますが、ご覧になったみなさんはどのような感想でしたか?

私はですね、見終えた後に「で?」となりました。

今回は作品の概要・あらすじ等を含め、

なぜこの作品が意味不明なのか?

について迫りたいと思います。

 

 


基本情報

放送:2004年9月1日〜10月21日(MBC)全16話
原題:「아일랜드」
監督:「威風堂々な彼女」「エデンの東」のキム・ジンマン
脚本:イン・ジョンオク
視聴率:同脚本家の前作「勝手にしやがれ」のカルトファンの支持を受けネットの掲示板で盛り上がりを見せたが、お茶の間の評判は(視聴率)はさほどでもなし。


視聴するには?

Amazonプライビデオの中にあるチャンネル「韓国ドラマ・エンタメ Channel K 」(¥550/月額)の見放題に入っているようです。(2021/08/22現在)
ちなみに「Channel K」はアマゾンプライム会員(年間プラン4,900円(税込)or月間プラン500円(税込)に加入が条件となるようです。
私はアマゾンプライム会員なのでこの作品をChannel Kで視聴したのですが、全体的に作品数が少ないので1ヶ月のお試し期間終了後即解約しました。


登場人物とキャラ

●イ・ジュンアイ・ナヨン
3歳の時、親の貧困で韓国から海外に養子に出され米国系アイルランド人として幸せに育ち将来は医師を目指すインターンIRA組織の一員だった兄と楽しく過ごしていたところ、敵対組織に囲まれ自分を除く家族が銃殺。アジア人のジュンアは家族と見なされず見逃されたが、家族を見殺しに自分だけが助かった罪悪感とアイルランド人なのにそうではないという現実にアイデンティティーが崩壊し精神を病む。
兄と一緒に行くはずだった韓国に着き漢江で自殺を試みるも失敗。行きの飛行機の中で出会ったボディーガードのグクと結婚。
ある日ジェボクと再会。病院の待合室で失神中の彼の姿を見てアイルランドで家族を失った時の恐怖、、、1年前バスに轢かれそうになったジェボクの姿、、、フラッシュバックが起こり本能的に救命措置。それからジュンアは変わっていく。今までのグクの献身的な愛で守られる生活を脱し医師の仕事を再開。自立を試みる。
クリニックでの仕事を通じ、院長から患者の命との向き合いをこっぴどく叱られ、そこから医師としての自覚に目覚めるとともに自分や他者の命(生き方含む)について関心を持つようになる。最初は難色をあらわしていた実母(かもしれない)との再会や韓国独特の密な人間関係を受け入れるようになる。
ジェボクの存在は偉大だった。
ジェボクもグクも自分を愛してくれるが、ジェボクはダメな自分のありのままを尊敬してくれ愛し許し開放してくれる。(※グクはジュンアのダメなところを可哀想と哀れみ守る)
アイルランドで流す涙さえ枯れてしまったであろうジュンア。クライマックスにかけては他人のために本当に泣くことが増えていく。
そしてラストはグクの子を身ごもるが離婚を決める。それはジェボクへの元へ行くためというよりはひとりの人間としてもっと自立したいという思いからだったように伺える。

●イ・ジェボクキム・ミンジュン
30歳を過ぎているのに定職ナシ。再婚した母と母の再婚相手の義父を「ジジイ」と罵りながら悠々と暮らしている。口だけは達者。ある意味吟遊詩人、最近でいうところの「ポエマー・ナムジャ(ポエム男)」
運命が動き出したのはある日の横断歩道(市庁前?)。AV女優のシヨンと生活がはじまろうとしていた時、偶然にもジュンアとグクがそこにいた。危うくバスに轢かれそうになった自分を引っ張り助けてくれたジュンア。瞬時の出会いではあったが、1年後も彼女のことを記憶していた。
シヨンの家で彼女の家族たち(シヨンの収入頼りで何もしない)と生活する日々だったが、ジュンアと再会したことで変化が訪れていく。
ジュンアには大きな愛情と尊敬を抱き、恋敵の夫グクを尊敬の念と憧れの念で見つめ、その気持ちを嫉妬も含め子供のように素直に彼にぶつける。
今までフラフラと生きてきたが、グクの警護会社の仕事に携わることで誰かやなにかを守るということが自分の想像以上に容易ではないことを思い知らされ、最初はナメた態度であったが真剣に仕事に取り組むようになる。
ラストでは片足が不自由になり姿を消すが、足を引きずりながらもガソリンスタンドで自活。後に人知れず田舎の病院で元気にバイクで送迎の仕事をしながら足を痛めたことで興味をもった整形医学の勉強に熱中。

●ハン・シヨン(キム・ミンジョン)
元売れっ子子役。現在はAV女優。仕事にプライドを持っていると強がるが心の底は劣等感でいっぱい。
思うように行かない生活の中でジェボクに出会い癒やしを感じ、そばにいてほしいと自分と家族の家に招き入れる。
AVから表の世界へ返り咲こうとオーディションを受けた帰りのテレビ局。玄関先で人気タレントの警護をしていた男に突き飛ばされ自尊心を傷つけられ、それを期に真剣に表舞台への復帰を目指す。
後にその男と再会。それがグクであり、自分が返り咲き一流になったら自分のボディーガードになってくれると約束してくれる。
幼い頃からシヨンは家族を養い守ってきた。男までも囲い貢いできた。グクは身の危険も守ってくれるだけではなく、メンタルまでも支え伸ばしてくれる。
見事にシヨンは返り咲き新聞の一面を大きく飾る。
暫く経ったある日、忙しく次の現場へと向かう。その後を慌ててグクがついていく。

●カン・グクヒョンビン
子供の頃、交通事故で両親を亡くし孤児になり教会の神父に育てられる。
喪失感がそうさせたのか自分の責任と感じたのか「守る」ということに異常な執着を持つようになり、大学も護衛を専攻。財閥系のホテル社長の秘書兼ボディーガードとして支える。(この社長も訳あり。財閥の妾の子のため愛情に薄い。人を信じることをしないが自分と同じ境遇のグクに執着する)
ある日、自分が社長車の運転を拒んだ車が爆発(社長の親族の仕業)、運転を代わってもらった上司が大きな怪我をして更に自責の念は深まる。
グクにとって誰かを守るということは自分自身を守ることでもあり、それによって心の傷を癒やしていたようにも伺える。
シヨンとの交友はやはりジュンアと同様「可哀想に見える」ということからはじまるが、グクが守らなくても成長していくジュンアと違い、シヨンは自分の助言が機動力となり大きく成長していくという点が異なる。
ラストは大きくは表現されてはいないが、これまで身を固めていたブラックスーツから、シヨンのプレゼントのキャスケット帽を被ったカジュアルな装いに変わったことからグクも幼少期から抱えてきた呪縛から開放されたような様子が伺える。

視聴ポイント

こういった角度で視れば割と最後まで挫折せず視られるんじゃ?というポイントを書いていきます。

■自分だけが不幸ではない

不幸なのはジュンアだけではない。グクは交通遺児。シヨンは毒親を持つ。
ジェボクの闇も実は深く、妹に何もできなかった無力さと罪悪感を抱えたまま未完な大人となっている。
4人が交わることで知らず知らずのうちに他者の気持ちを理解できるようになる。
最終回では、それぞれの不幸だけど一生懸命耐えて頑張った子供の頃の自分が目の前に出てきて慈しんであげるシーンが出てきます。

■親たちにも悲しいワケがある
ジュンアは、同じように貧困で娘を養子に出したジュボクの家の暮らしから、当時韓国が本当に貧しく子供を養子に出さざるを得なかった状況と、その後の家族たちが(この場合義父まで)いなくなった子供をずっと案じている様子を目の当たりにする。

シヨンの親も今は寄生しているがその昔はお金持ちだった。貧乏になったのはテレビ局に裏金を積んだり等々したためであり、やり方は間違っているがシヨンの知らない努力をしていた。

グクは両親の死後、教会の神父に育てられるのだが大学入学前に蒸発。その理由が「グクの父親が好きだった」というまさかの事実。

■やっぱり最後は格差社会
ジュンアはもらわれた家で愛情を注がれ、高等教育を受け医学生といった設定。
いくら精神を病んだといえども医師免許という保険があり、実際それを活用して新たなる人生をあゆんでいる。そして両親を失ったグクも大卒。シヨンの家はもともと良家。

学歴もなくおまけに足をひきずるようになったジェボク。整形外科医になるという夢を描くのはいいが、現実は甘くはない。


わたしの感想

①主旨がみえなさすぎる
放送年の2004年は「韓国海外養子50周年」。
それを踏まえての企画モノだったようなのですが、それよりもサブカル的な「ヤンデレ」「AV女優」など監督と脚本家が描きたいものが悪目立ちし、単なる青春群像劇化。
・・・海外養子問題どこいった?

②ひねりすぎ
養子先をアイルランドにしたのは、恐らく北アイルランド紛争と朝鮮問題を重ねたのだと思うのですが、「IRA」がなんなのか視聴者は理解していたのだろうか?
ドラマタイトルと話の流れがここまで合致しない作品もなかなか珍しい。

③こじらせすぎ
せっかく当時にしては珍しい独特な雰囲気で進行していたのに、いきなりジュンアとジェボクが兄妹かも?というまさかの韓国ドラマあるあるの古典「出生の秘密」!
これがなにか意味を成すのかと思えばそうでもなく、DNA鑑定をしたら母娘ではなかったというだけ。

④で、結局なにがいいたいワケ?
あまりにもまとまりのない作品(海外養子テーマ作として)なので監督がどんな考えで作ったのか調べてみました。
色々探したところ、mixiのコミュニティでこんな書き込みがありました。

ドラマ「アイルランド」は”生”に向かうドラマ。誰かと誰かが結ばれる物語ではないので、ラストではジュンアを基準に見せた4種類のアイランド(孤島)を見せました。4人は一人の人間の異なる自我の側面でもあり、ジュボクは”聖人”シヨンは”欲望”グクは”保守性”を表します。ジュンアは自分の存在を悩んでいましたが、結局自分の中に宇宙があることに気が付き、やがて子供を産んで暮らしたでしょう。ラストが示唆するところを見れば、グクとシヨンは結ばれたかも知れません。
宇宙というと偉大な存在に思えますが、宇宙と塵とは同じ存在です。このような人間に対する認識が、作家と僕の共通項だったのです。 
<キム・ジンマン監督のインタビュー>より抜粋

※この文章は日本の雑誌に載ったものの抜粋のようです。監督インタビューの全文書き起こしを掲載しているブロガーさんもいらっしゃいますので興味のある人は探してみてください。キム・ジンマン監督+インタビュー+アイルランドで検索したらヒットすると思います。

インタビュー全文も読んでみたのですが、個人的に全然共感できませんでした。

やはり、前述の通り「海外養子50周年」にちなんでの企画作品だったようなのですが、本当に伝わってこない。

私が日本人だからというのもあるかもしれませんが、当時のお茶の間視聴率も高くなかったので、韓国民にもその辺の「コトの重大さ」(海外養子の弊害)がほとんど伝わってなかったというのが実情だと思います。

こういった離散家族作品は、視聴者の涙腺を煽るものばかりが多いのは事実なので、新しい切り口で挑んだ制作陣の意図もわからなくはないのですが、海外養子問題をサブカルっぽい切り口で斬っても意味がない。

ジュンアが「どうして私を捨てたの?」という問いに、ジェボクオンマは「貧乏だったから仕方がなかった」と答えるのですが、貧乏だから子供を捨てても仕方ないという方程式がどれくらい異常なことなのか、異常な方程式ではあるけれどもそうせざるを得なかったという当時の国の悲惨さこそが要なわけなので、そこがハッキリしていないから、この4人の若者たちがなぜいい歳になっても自分探ししているのか?という根本がまずもって伝わってこない。

当時の視聴者の中には、アイルランドという馴染みのない国名や、個性派イ・ナヨンの名前とチャチャっと見て「あ、これソッチ(個性派)系の作品?」と、海外養子テーマと気づかない人もいたんじゃないのかな?とも考えられます。

日本敗戦後、アメリカとソ連の代理戦後(朝鮮戦争)に巻き込まれ、ただでさえ散り散りバラバラになっていた民族が更にバランバランになり、国で子供を面倒見きれす海外に送り出した子供がなんと20万人!

ちなみに20万人は、西東京市(田無+保谷)の人口と同じくらいです。

韓ドラでやたらと養子設定がでてくるのは実際にそういった事実があるわけで、それについては後日まとめたいと思います。


まとめ

・・・ということで、私の印象を無理やり結びつけて解析してみたのですが、ここまで視聴者に噛砕させないとならないというのはどうかと思いますし、書いてみたもののそんなに意味がなく

まさに、「で?」

といった感じです。

それだけ海外養子や離散家族問題はデリケートなもので、お洒落なフィルターをかけても無意味でこじれるだけ。

腐っても鯛。腐っても医者。
離婚してシングルマザーになったとしても理解あるイケメンの元夫は協力してくれる。
随分都合の良い夢見物語のストーリーだなと思いました。

もし医者じゃなければ高確率で同じ不幸を繰り返すだけです。

離散家族が再会後、自分がイメージしていた親や子供像とは違いトラブルになるケースは実際多くあったわけで、例えば、親と子の生活レベルが全く違い家族として招き入れることを拒むとか、家族認定したはいいが全然働かず金の無心ばかりされるとか。

この作品と同じ年に同じ養子モノの「ごめん、愛してる」も放送されているのですが、あの作品のように、どこまでいっても不幸は不幸でしかない。というような作り込みのほうがシンプルで残酷でピュアで胸を打たれる。

今から17年も前の作品なので、南北問題がここまでこじれるとは思っておらず、韓国の格差も将来もっと改善されると思い描いていたのかもしれませんが、実際今こういった状況なので、夢を持った4人の若者の前途はどうかと考えるとなかなか複雑である。

こう考えると、ヒョンビンのデビュー作ってかなり難しいテーマの作品ということになり、あのグクという人物が飄々と「守る」ことに執着していたのもかなり切ない(病んでいる)ととらえることができるかもしれません。


・・・以上となります。

ちょっと難しい話になってしまいましたが、海外養子とはなんぞや?ということが少しでもわかっていれば登場人物の気持ちに共感できるかもしれません。

お付き合いいただきありがとうございます。

グクのご両親、性能の良い日本車に乗ってれば事故死しなかったのかもしれませんよ!(毒)


[rakuten:auc-tecc:10003030:detail]

「ミスター・グッドバイ」あらすじ・感想【韓国ドラマ】ネタバレ

元祖韓流スター!今も人気の「アン・ジェウク」の作品です。

療養後(くも膜下出血)のドラマ復帰作として彼が自ら選んだ作品ということで“命の重み(リミット)”を感じる作品でした。

※作品DVDジャケット写真の左からイ・ボヨン、アン・ジェウク、チョ・ドンヒョクとなります。

以下、ネタバレ含みのオチありなのでご注意ください。

作品を観るには?

U-NEXTの定額見放題で配信中。下記バナーからご登録ください。ぷんおのモチベーションに繋がります!

基本情報

放送:2006年5月22日〜7月18日(KBS)全16話
原題:「미스터 굿바이」
脚本:ソ・スクヒャン(代表作「パスタ」「ミス・コリア」等)
視聴率:裏番組の「」に惨敗。

キャスト

ユン・ヒョンソ(アン・ジェウク

韓国エンパイヤホテル常務。
幼い頃米国へ養子に出された韓国系米国人(英名はデビット)
そのような境遇から韓国や愛情に対し否定的な感情を持っている。
金さえあれば何でもできると思っている反面それに群がる人々を軽蔑している。
不遇な生まれではあるが、努力と明晰な頭脳で社会階級を登りつめラスベガスのニッコウホテル(日系)の買収で更に力を発揮し実力を見せつける。
大学時代は遊ぶ暇も寝る間もなく勉学とバイトに明け暮れ学費や生活費を捻出していた苦労人。
弟のロニーとは血の繋がらない兄弟(ロニーも海外養子)

チェ・ヨンイン(イ・ボヨン)

ひょんな事でエンパイアホテルのコンシェルジュになる。
家族は母と弟。父は浮気で離婚。一家の生活を担っている。
ひとりでご飯を食べるのが大嫌い。
お客様の気持ちをいち早く察しし喜ばれる対応を取ることができるが、肝心のヒョンソの心情には全く鈍感。
明るく世話好きだが、超ガサツ。相手の気持ちを考えず自分の正論ぶつけてしまうタイプ。
あだ名:落下傘(낙하산〜コネ入社)、無鉄砲(ポクチャ 복자〜福女?)

カン・スジン(オ・ユナ)

心臓外科医。シングルマザーで息子のユンと暮らしている。
大学時代のヒョンソのマドンナかつ親友。その時は他の人と婚約中であったが、ヒョンソに想いを寄せていた模様(身分の差で叶わぬ恋感)
精子バンクからヒョンソのものを選らび彼に内緒で勝手に出産。
心臓を患うヒョンソと再会し家族として暮らしたいという思いがつのり同居を持ちかける。

カイル(チョ・ドンヒョク)

ヒョンソと同じラスベガスのニッコウホテル出身。
エンパイアホテルへ移りコンシェルジュチーフとして勤務。
ラスベガスで出会ったヨンインに恋心を抱き支える。
父はニッコウホテル会長のヤマザキサトシ。母は韓国人。
ホテルの大株主なので内情に詳しくヒョンソの動きも熟知。
自殺した父の残した「よそのホテルで自分の力でやってみろ」との言葉にエンパイヤホテルへの異動を決める。イケメン。日本語堪能。お客様第一主義。

あらすじ

 マラソン大会で優勝し、ラスベガス行きの旅行券をゲットしたヨンイン(イ・ボヨン)。出発当日、一緒に行くはずだった彼氏の親友との浮気が発覚。ひとり泣きながら飛行機に乗り込むハメになる。

トランジット空港のロビーでロニーという同性愛者の男性とその婚約者の男性と知り合う。最初は戸惑うが偏見なく接するヨンイン。3人はすっかり仲良しになる。

ロニーの兄は、ヒョンソ(アン・ジェウク)。
弟の婚約者をヨンインと勘違いしてしまい、ヨンインは話を合わせざるを得ず、3人と行動を共にする。

「愛なんてくだらない」と冷たく金で物事を片付ける考えのヒョソンの態度に憤りつつも、弟の気持ちを理解し幸せを願うように諭すが聞き入れてはもらえず諦める。

職場でヒョンソは韓国のエンパイアホテルに半年間の異動を上司は良かれと思い打診されるが、母国への嫌悪感からそれを拒む。

「ホテルは生き物だ。主人に似てくる」との冷酷で買収ばかり考えている自分への苦言とも言える言葉を残したニッコウホテルの会長は、その後自殺してしまう。

会長の死を知り、命について考え始めるヒョンソ。

出席しまいと決めていた弟の結婚式の式場に駆けつけるが間に合わず既に終了。会えずじまいで落胆。

それを機に思いが変わりはじめ(〜生命への執着と愛への憧れの芽生え)、嫌味嫌っていた祖国韓国の「エンパイアホテル」行きを引き受ける。

仁川行きの飛行機でヒョンソとヨンインは偶然隣の席になる。
乱気流で機体が激しく揺れ、心臓が悪いヒョンソは激しい胸の痛みを訴え、「死にたくない」という本音の言葉が思わず口から出る。ヨンインの機転で飛行機はUターン。ヒョンソは大事に至らずに済んだものの、恩人のヨンインには冷たくお金で解決しようと提案する。

ヒョンソはエンパイアホテルの常務に就任。そこにラスベガスで一緒だったカイルも、父親の遺言どおり自分の能力の腕試しをするためコンシェルジチーフとして着任する。

そこに失業したヨンインは何も知らず2人のいるホテルのエステサロンの面接を受けにくる。その帰り道ヒョンソと鉢合わせ。ヒョンソはヨンインが謝礼をタカりに来たと勘違いし「幾らほしいのか?」自分を値踏みしているようなその態度に立腹。

ひとりでご飯を食べることが嫌いなヨンインはヒョンソを夕食に誘い、6000ウォンのチゲをおごってもらった後に、2軒目の屋台へ。
酔っ払いながら、飛行機で助けた謝礼として「夕食を1万回(30年分)毎日おごって」と言う。
ヒョンソが席を外れ、戻ってくると既にヨンインの姿はなく、代わりに6000ウォンがテーブルに置かれている。そんな自分の財産を求めてこないヨンインに好感を抱く。

その時、自分の命を助けるために損害を受けた飛行機会社が、乗客の命を救うのは航空会社として当たり前と、自分が提示した保証金6000万ウォンを辞退したというニュースが、お金で信念が揺るがないヨンインのプライドが重なり、更に自分の命や愛に対する価値観が変わっていく。

ヨンインをコンシェルジュ見習いとして採用したヒョンソ。周りからは落下傘(コネ入社)と周囲から陰口を叩かれてめげながらも頑張るヨンイン。上司のカイルもその姿とコンシェルジュとしての可能性にますます好感を寄せる。

職場では孤立状態。ひとりでご飯を食べるのが何よりも嫌いなヨンインはコンビニでひとりカップ麺をすする。

その姿を偶然目撃したヒョンソ。見なかったことにして帰ろうとしたが、彼女がいるカウンターの隣に座り、話しかけるという今までの自分にありえない行動を取ってしまう。仕事から離れた彼女との子供みたいな楽しいやり取りで満面の笑顔のヒョンソ。

その時、テレビでは海外養子の行方や離散家族を探す「尋ね人番組」が、、、。
息子と母親が抱き合って泣いている姿をじっと見つめるヒョンソ。

ヒョンソは否定しながらもすっかりガサツで生意気なヨンインのペースに巻き込まれて行く。2人でいると胸がドキドキとし、心臓が針で刺されているような心地よさを感じじ(心臓が悪いのと別な脈)ついに「誰かを信じたり、好きになることをしたい」と思うようになる。

ある日ホテルに食事に来た元カレと元親友と鉢合わせになるヨンイン。
物分りよく身を引いた別れたくない自分の本音をぶつけ、
「とことんやろう三角関係を!しようじゃないの!」と喧嘩腰に叫ぶ。

そこに横にいたヒョソンが「俺は?」とつぶやく。

すっかり感情的になっているヨンイン。
「じゃあ参加して!人の気持ちは変わるもので、あなたを少し好きになってきたからあなたも参加して!」と意味不明な呼びかけに。
続いて「空港では恋人のフリだったけど今は違うわ。あなたも好きよ。気軽に付き合えるし放っておけないから」とヒョンソへの恋の思いの本音が出てしまう。

「とことんやろう!」「参加して!」というヨンインの恋愛に対する真っ直ぐな言葉が胸に響いたヒョンソは意を決し、自分の素直な思いやをヨンインにぶつけるようになる。

ヒョソンに思いをよせるが主治医や親友としてしか見てくれないスジンは、嫉妬抱くようになる。それが手伝ってか今まで沈黙を貫いてきた息子ユンが(6年前に精子バンクでヒョンソの精子を無断でドネーション)実の息子であることを告げるが、ヨンインを愛しているのでスジンとは一緒になれないが、同じ父親がいない境遇のユンに父としての役目を果たしたいので米国に連れて行くという。

実はヒョンソの心臓は今にでも再手術が必要なくらい深刻で、飛行機にも乗るのが危険な状態。医師の説得も聞かず「死んでも行く」と出張に旅立とうとするが、歩き途中でどうしても「生きたい」という思いがつのりUターンする。

・・・1週間の予定が1ヶ月経っても返ってこず。時は経過。

その期間、ヒョンソは国内で密かに手術。家で孤独と痛みに絶えながらひとり療養。
カチカチと針を刻む時限爆弾のような心臓。ドナーが現れるのを待つが、それまで命が持つかもわからない。

自分の命が長くないと思い「ソウルも君もつまらない」と一方的にヨンインに別れを告げるが、ヒョンソの会社のデスクにあった書類から心臓病のことを知り、一緒に暮らせる時間が短いと悟り、追い出された同棲先のマンションへまた押しかける。

なにもかも好みが違う正反対の2人の生活が再開。

カチカチと自分の余命を計るように時を刻むピンクの掛け時計を外したがるヒョンソ。彼の気持ちを推し量るなんてことはせず、私は時間が知りたいから駄目!というヨンイン。

息子のユンを家に連れてきて3人で川の字になって寝転ぶ。

朝、ヨンインは普通に起きて2人のために料理をするが、壁の時計が止まっている。

ヒョンソが電池を抜いたのであろうといぶかしげに裏を見るが電池は入っている。

けげんな顔で時計を見つめるヨンイン。
心臓の時計が止まって寝ているヒョンソ。

作品から読み取る時代背景

◆旬な設定

定番の「海外養子」問題 、心臓移植問題(韓国で臓器移植が合法になったのは2000年にと歴史が浅い) 、同性愛者カップル 、精子バンク使用の未婚の母、、、

話題性のある設定が数多く盛り込まれているのですが、そこまで話題にはならず、定番の「海外養子」設定がこの頃安易に使われ全体的に問題になっていたようです。

◆ホテルの買収劇

この作品に登場するニッコウホテルは、日航ホテルを彷彿とさせます。実際日航は2004年に民事再生し買収されてます。

ぷんおの感想

人生において人を信じることや誰かを愛することを拒絶してきた男が自分の余命を悟った時に、実はそれらを切望していたことに気づき素直に向き合っていく姿が印象的でした。

今、『星に願いを』の配信が始まり若い頃のアン・ジェウクの演技を再観しているのですが、この頃からずば抜けた演技力だったんだなぁと改めて感心しています。

今も若い頃の良さはそのまま。歳を重ねるごとに渋みや温かみを増し素敵だなと思いました。今、CSで『マウス』(2021年)が放送されているのですが、苦手ジャンルだけど観てみたいなと思います。

<残念ポイント>
イ・ボヨンの演技力が未熟だったせいか、ヒョンソの今までの人生が反転するくらい彼女に惹かれる要因がガツンと伝わってこず残念。

(加筆:2022年8月25日)

 

 

「ロマンス」(2002年)鑑賞記録〜あらすじ・感想【韓国ドラマ】

儒教思想が今よりもっと強かった当時の韓国で女教師と生徒の恋愛をはじめて設定にしたドラマ作品。

放送開始前から教育関連団体から申立があったとのこと。(関連記事→ネイバーニュース

2話で島に遊びに行って帰れなくなり止むなく一夜を同じ軒下で過ごした時点(頬にキスした程度)でお茶の間からの電話が殺到したとのエピソードもあり、時代を感じる一作です。

作品を観るには?

U-NEXTに入っています。
加入ご検討の方はこちらから→U-NEXT定額見放題

基本情報

放送:2002年5月8日〜6月27日(MBC)全16話
視聴率:最高33%(35%説もあり)

日本ドラマ「魔女の条件」(1999年)に設定がよく似ていますが正式リメイクではありません。(参考:魔女の条件 - Wikipedia

キャスト

〜( )内は「魔女の条件」の配役と照らし合わせてみました。

キム・チェウォン(キム・ハヌル

高校の国語教師〜(松嶋菜々子に該当)明るい性格の高校教師。母親は漢江デザイン経営でチョッと天然。父親は大学教授。

チェ・グァヌ(キム・ジェウォン

チェウォンの生徒〜(滝沢秀明に該当)高校3年生。バンドをやっていて将来は音楽の勉強をしに外国に行くという夢を抱いていたが、父親の自殺で学業とバイトをかけ持たねばならない状況になる。

イ・ウンソク(チョン・ソンファン)

チェウォンに好意を寄せる〜(別所哲也に該当)チェウォンの母の経営する漢江デザインに勤務。チェウォンに好意を寄せており結婚して跡取りの座を狙っていたがプロポーズをするがグァヌの出現で計算が狂い、復讐の気持ちへと変わっていく。

チェ・ユニ(キム・ユミ)

グァヌの姉〜(しいていうと 西田尚美)お嬢様大学に通っているが、父の会社の倒産により貧しくなりプライドが傷つく。漢江デザインにインターンとして入社しながら水商売を続けていたところにウンソクが客として訪れ、やがてウンソクの子供を身ごもってしまう。

チェ・チャンビ(ムン・ジユン)

グァヌの弟。転校先の高校の担任がチェウォン。父の自殺で一気にヤサグれ転校先の高校で無断欠席が続き家出。少年院へ。

ユン・ジス(ハン・ヘジン)

クラス委員長〜(山田麻衣子に該当)グァヌに好意を寄せる。

あらすじ

2人は出先で交通事故を起こしたことで出会い、グァヌはチェウォンに一目惚れ。

二度目の再会で互いに年齢を偽り(高校生と女教師ということを隠し)ながら好意を寄せ合いまた合う約束をする。

しかし、グァヌの父親の会社(アパレル業。鎮海でデニム製品を作り海外輸出)の会社が通貨危機で経営が苦しくなり多額の借金を抱えたまま自殺。会社は漢江アパレルに買収され、生活は一変し連絡先を交換した携帯電話も使えなってしまう。

裕福だったグァヌの一家は鎮海からソウルに夜逃げ同様の引っ越しを余儀なくされ、転校した先の高校になんとチェウォンが教師とて働いていた。

そこで互いが想い合ってはいけない教師と生徒の関係だと知り、気持ちを隠すようにするが、2人の仲の噂は学校に広まり、それに嫉妬したジスがインターネット掲示板に書き込み。更に新聞社に告発をしたことで大きな問題となり、グァヌは退学処分となるが、それを救うためにチェウォンは教師を辞める。

チェウォンはグァヌ母と二度とグァヌと会わないとの約束をしパリへの留学を決めるが、2人は3年後思い出の場所で出会えれば出会おうと時を誓う。

3年後、グァヌはデザイン学校に通いながら東大門でジーンズデザイナーとして大きくなることを夢見ながら頑張る毎日。帰国したチェウォンは思い出の地鎮海で約束の時に駆けつけるが会えずじまい。ウンソクとの結婚を決め自らも漢江デザインに入社。

そこで同業者として2人は再会。

父の自殺が漢江アパレルと関係があったことを知り、チェウォンを遠ざけるようになり、チェウォンもグァヌの父の自殺と一家を貧困に追いやった原因に自分の母の会社が絡んでいることを知る。

最後はどうなったか?

前述のような逆境や互いの家の恨み辛みを越えるために、大学教授のチェウォンの父はグァヌの家に出向きグァヌの母に床に座って頭を下げ、思い出の高校校舎で改めてプロポーズ。

といった感じ。

見どころと感想

父親の自殺後、裕福だった一家の生活が一気に底辺に堕ちる様子(貧困家庭の描きに時代を感じる)や、発覚した隠し子の存在で行き場のない怒り。姉や弟のやさぐれ。堕ちてもなかなか捨てられないプライドや恨みつらみ。知らずに人を傷つけてしまうことについても考えさせられるところがありました。

高校教師とその生徒の禁断の恋愛設定を20話ある話の前半で留め、一気に3年後に設定をジャンプさせて後半は成人同士として向き合わせているところは、当時の韓国の高校女教師とその教え子の禁断の恋を長く引っ張れなかった制作側の苦労が感じられ、それを補うために両家の受け入れられない関係性という別の禁断性を敷いているところに韓国らしさを感じました。

先生という職業への尊敬度の温度感も非常に伝わってきます。

その他、、、

1話に出てくる「鎮海桜まつり」の桜がとても綺麗なのですが、桜が美しく咲き誇っているかの説明(独立後、日本の象徴である桜を全部切り倒した後その桜が済州島原産のものだと分かり植え直した云々)。

堂々たる桜(ソメイヨシノ)の韓国起源説の言い張り盛り込み。

現在DNA鑑定などから、韓国が言い張る王花は単なる亜種であることが判明しているのですが、これを見たまま信じてしまう層がいるんだろうなぁ〜と色々と考えてしまいました。

日本が悪くて切り倒した気持ちが存在したのは理解できますが、桜の起源では韓国ではないですよ。

とはいえども、最近の傾向から作品にしてしまったほうが勝ち&嘘もいい続ければ誠になる感もあり、複雑な思いになってしまいます。

色々感じどころはありますが、とにかくキム・ジェウォンのフレッシュでひたむきな演技が光る一作で(キラースマイルと呼ばれたそうです)当時の日韓ワールドカップの盛り上がりに負けない話題性をさらった現象が理解できました。

バンドやってる男の子がジーンズデザイナーになるという設定は、当時の感覚でイケてる設定であったと思います!

それとともに、まだ駆け出しの頃のキム・ハヌルの大根演技が見れる貴重な作品であると懐かしく思えました(笑)

 

〜以上となります。またお会いしましょう!

 

2022年5月25日リライト更新
韓国ファッションの立ち位置がわかる作品の一本かと思い再鑑賞&考察を予定しています。 

「屋根部屋のネコ」あらすじ・感想【韓国ドラマ】

ネコであるべき役割のキム・レウォンゴールデン・レトリーバーのように元気に駆け回っている姿がなんとも可愛い作品です。

視聴するには?

U-NEXTで視聴しました。常時ある作品ではありませんが、一定のサイクルでアップされているようです。

概要

放送:2003年6月2日〜7月22日(MBC)全16話
原題:「옥탑방 고양이」(オクタッパン コヤンイ)

備考:ネット小説原作。

作品ポイント

儒教思想の強い韓国で初めて「同棲」を扱ったドラマ作品。
●男性が女性を守り救いの手を差し伸べるパターンが主流の当時の作品とは真逆のこの作品のヒロイン像は、その後誕生する「パリの恋人」のテヨンや「私の名前はキム・サムスン」のサムスンのような、自分のやりたいことをしっかり持った自立したキャラクターの増加に影響を与えていったそうです。

あらすじ・キャスト設定

ナム・ジョンウン(チョン・ダビン

f:id:punwo:20211004212601j:plain

短大卒業後、就職浪人3年目。家族構成は警察官の父,母,お調子者と年が離れた2人の弟の5人家族。古き良き韓国の一般的なお父さんを中心とした厳格な家庭だが子どもたちは現代的な考え方。

「ひとり暮らし」(〜当時は今より更にひとり暮らしの選択はあり得ない)の夢を叶えるために家族に内緒で新聞配達などのアルバイトでコツコツ貯金しながら、海外留学中の友人ヘリョンの学生証を借りて大学図書館に通い就職に向けての勉強に励むと忙しい日々。

ある日の図書館。バイト疲れで間違ってギョンミン(キム・レウォン)の席に座っしまいヨダレを垂らしながら眠りこけていたことがきっかけで彼と知り合う。

父の春川転勤を機にひとり暮らしを家族に宣言。親の猛反対を押し切り実行に移すが、弟が通帳を盗み使い込み。不動産会社に敷金を支払えず途方に暮れていたところにギョンミンが登場。ジョンウンに好印象を与えヘリョンの気を引こうと下心満々でお金を貸してくれる。

結果それにつけこまれ同居するはめになる。(住まわせる代わりに勉強しろとの交換条件提示)

一刻も早く稼がねばならず広告会社の求人に応募。
面接会場に行ってみると応募者は大卒ばかり。そして面接官は以前公園で出会ったドンシュン。馬鹿にされた気持ちで怒りが込み上げ、自尊心を傷つけられる。

採用されたはいいが、自分だけ雇用形態はアルバイト。ここでまたプライドが傷つく。
しかしお金は必要!入社(月7万?)を決め、他のバイト(ニンニクの皮むき他)とハードなダブルワークに励む。

広告会社での仕事はひたすらお菓子を食べ続け感想を書かされたり…。と日和見で訳のわからない仕事(ジョンウンは広告専門知識がないので与えらてている仕事の根底の意味がわからない)ばかり押し付けられ不服に思うが負けずにこなしていく。

<ジョンウンのキャラクター>
・ルックスも家柄も学歴も冴えないが、自分自身に誇りを持っている。それを見下げる世の中や人々に憤りを感じ「いつか成功して見せる」とそれをパワーに変え努力を惜しまない。

・これを裏返すと、頑固で融通が効かなく自分とは違う他人の価値観を全否定。お説教が大好きで喧嘩っ早いのでこれが発端でトラブルになることが多い。

・また理由はどうであれ、男を住まわせ養ったり上司の家に夜間一人で訪問するなど、冴えない外見とは違ってかなり大胆な行動をする。かといって見返りを求めることなく、当時の韓国女子としては進んだ考えの持ち主であることが伺われる。

・とにかく経済観念にすぐれており、いつも頭で電卓叩いているタイプ。しかし脇が甘いところがあり、引き出しの通帳を弟に…台所の皿と皿の間のへそくりをギョンミンに…発見され持ち逃げされる。

イ・ギョンミン(キム・レウォン

f:id:punwo:20211004212500j:plain

大学法学部留年中(3流?)

早くに両親が他界し、富裕な祖父母に溺愛されて育つが、金銭&物質援助が愛の形なので家庭の温かさに飢えている。(ジョンウンに惹かれていく根本的要因)そのためか明るいけれどどことなく刹那が感じられ、それが行動に表れている感じ。

授業には出ず女の子と遊んでばかりの日々。片思いの憧れのヘリョンが図書館で出会ったジョンウンと友人と知り、ジョンウンに好印象を与えればヘリョンもそう思って自分に関心を持ってくれるはずだと下心で近づき親切にする。

ジョンウンが敷金を払えず困っているところをこれ幸いとお金を貸し自分の優しさを印象づけるが、実情は浪費家でギャンブルでヤミ金までに手を出し首が回らない状態。

過激な取り立てに遭い困り果て今まで通り祖父母に金の無心をするが、助け舟はこず。マンションにも戻れなくなりあたふたする。しかし悪知恵だけは働く。自分が敷金を貸したことを盾に「俺にもこの部屋に住む権利がある」と主張し、ジョンウンの部屋に転がり込む。

いい加減な性格&放蕩な暮らしぶりに呆れたジョンウンからまじめに大学に通い司法試験の勉強をすることを同居の条件と約束させられる。

ネコというよりゴールデン・レトリバー感。

<ギョンミン一家とジョンウン一家の関係性>
・店先で出会った経済観念に優れ勤勉でたくましいジョンウンを気に入ったギョンミン爺。同棲は孫の更生にプラスになると踏み誰にも言わず見守る。

・ギョンミン婆はギョンミンにジョンウンの部屋は自分の部屋だと騙されジョンウンを手伝いと思い込む。後に事実を知るが家柄から学歴ルックス、、、なにもかもパッとしないジョンウンがお気に召さない。特に今でいえばスレンダーなジョンウンを「やせ細っている」とお気に召さない。(〜薄幸そうに見えるらしい)

・ジョンウンの両親は、いい加減気持ちで同棲暮らしをしているギョンミンを当然よく思うわけはなく、特に母親は責任を取って結婚するよう略式の誓約書を作り押印を強要。

・ジョンウンが連れてきた会社の上司のドンシュンとの結婚を念頭においた付き合いに大賛成。

ナ・ヘリョン(チェ・ジョンユン)

f:id:punwo:20211004212522j:plain

気品ににあふれ礼儀正しく美しくキャンパスの憧れのマドンナ的存在。親は政府関係の仕事と上級国民。

移動は常にシルバーのオープンカー。ファッションは基本ノースリーブワンピースで清楚感とセレブ感を醸し出している。

ドンシュン(イ・ヒョヌ)とは家族ぐるみの付き合いで、昔から好意を寄せている。なんとか気を引こうとするが妹扱いで相手にされない。

ジョンウンがドンシュンの会社に入社し、2人の関係が深まっていくことに嫉妬し彼の気を引くためにギョンミンの気持ちを利用するがドンシュンは無関心。後にきっぱり振られる。

ドンシュンとギョンミンの2人の男の関心を奪うジョンウン(しかも自分より格下でブス)への憎悪が高まり、ついに底意地の悪い本性をあらわす。ジョンウンとつかみ合いの喧嘩に発展し流血騒ぎに。

ユ・ドンジュン(イ・ヒョヌ

f:id:punwo:20211004212541j:plain

広告会社「PLUS AD」の副社長兼ヤリ手のディレクター。
ハイスペックで女性にモテるが、軽くあしらい結婚には否定的。

しかしジョンウンと出会ってから一転。媚びずに飾らない彼女のキャラクターや仕事における発想力にすっかり惚れ込み、結婚を申し込み実家にも挨拶に行く仲となる。

ジョンウンとの出会いは公園のベンチ。ギョンミンのために作った弁当を売りつけられたのがきっかけ。

ジョンウンが飼うペットの「ネコ」(ギョンミン)の存在に気づきつつ大人の対応で素知らぬふりをしていたが、ギョンミンにしっかりジョンウンの気持ちを打ち明け忠告。

ネタバレ

ジョンウンの妊娠騒動(ギョンミンの勘違い)でジョンウンの大切さに気づいたのですが、彼女と今までの関係を続けたいばかりに司法試験に受かっているのに落ちたとついた嘘がバレ、また騙されたと憤慨したジョンウンは、堪忍袋の緒が切れギョンミンを捨てンシュンとイギリス支社の研修に行ってしまう。

数年後(2年?)すっかりバリキャリ(仕事がデキる女)になり帰国。

ジョンウンの心に潜んでいる「ネコ」への気持ちを察したドンシュンに背中を押され、思い出の屋根部屋に行って感傷に浸っているとスーツ姿のギョンミン登場。

検事になってたくましくなったギョンミンとカップルリングを交換するが、いい加減さは相変わらずで、滞納家賃が払えないからと早々にジョンウンにお金をせびるという昔と何ひとつつ変わらずに喧嘩。

感想

この作品、ジョンウンのダサさとガサツさに耐えられず当時流し見していたのですが、時が経過した今、韓国の考え方や価値観を踏まえた上で視聴してみると、当時の暮らしの様子や価値観が詰まっていて面白みがありました。

f:id:punwo:20211004201410j:plain

ジョンウンの微妙なヘアスタイルとファッション…

〜以上となります。

次に視る機会があったら今は消えてしまっている当時の様子をもっと観察したいなと思いました。いつの日になるかわかりませんが色々と付け足して行きたいと思います。